起業しても40歳までにミリオネアになれるのは1%

起業すれば、地道に貯蓄するよりも早くミリオネアになれるのだろうか?

米国でベストセラーとなった『お金持ちの習慣(Rich Habits)』の著者トーマス・コーリー氏が2004?07年にわたり取材したセルフメイド・ミリオネア177人 のうち、52%が38年、21%が42年、4%が27年かけて100万ドル以上の資産を築いた。起業家の多くが、毎月500ドルを投資口座に入れる人や401(k)を利用した人よりも遅れてミリオネアになるということだ。
 
40歳までにミリオネアになったのはわずか1%。31歳までに ミリオネアになっていたウォーレン・バフェット氏はこの1%に属する(Investopedia2018年6月13日付記事)。

40~45歳の間にミリオネアになったのは3%、46~50歳の間は16%と年齢とともに割合が増え、21%が60歳になってからやっとミリオネアになっている。合計すると80%が50歳を超えてから100万ドルを手にしている。

これらのデータをみても「一夜にしてミリオネアになる」というサクセスストーリーが現実に起こることは稀のようだ。加えてコーリー氏の調査によると、セルフメイド・ミリオネアの27%が成功するまでに少なくとも1回は事業で失敗している (ビジネス・インサイダー2015年3月5日付記事)。 

女性の401(k)ミリオネアは過去12年で2倍に

男女の所得差が議論される中、女性にとっては経済的に不利な状況に思える。しかし、調査の対象となった401(k)口座顧客1500万人のうち、過去12年間で女性のミリオネアの割合が2倍に増えているという。

2017年9月のデータによると、フィデリティ・インベスメンツに401(k)口座を持つ顧客1500万人のうち、401(k)で100万ドル以上運用している顧客の20%が女性である。同社のヴァイスプレジデント、ジャンヌ・トンプソン氏は、女性の401(k)が増えたこと、運用する金額が増えたことなどを理由に挙げている。

共働きだけではなく家庭の稼ぎ頭として活躍する女性が増えている背景を考慮すると、こうした変化は不自然ではない。

20代でミリオネアになるためには?

「何十年も待っていられない」という人は、やはり人とは違う努力を強いられる。起業家情報サイト「Entrepreneur」のライター、ティモシー・サイクス氏 は「20代でミリオネアになる方法」として、「ソーシャルライフを犠牲にして、利益を生み出す方法について学ぶ」ことを挙げている。

飲み会やデートなどに自由時間を使う代わりに「今、何が利益を生み出すか?」を調査し、それについて徹底的に学ぶ。学校に通ったり資格を取得する必要はない。サイクス氏いわく「知りたいことはオンラインで何でも調べれる」からだ。あとは実践あるのみ。

ただし「お金を最終目標にすべきではない」という。最高の商品やサービス、アイデアを生み出すことに専念すれば、お金は後から自然とついてくる。本当に100万ドル貯まったら、そこで夢を終わらせるのではなく、「次は1000万ドル」と常に高みを目指す野望が重要だという。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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