たった1回の勝負で優劣を決めるのは乱暴だが、かたや大谷を擁するドジャース、かたや日本代表となれば、視聴率で負けた際に言い訳はできない。すばりどちらが数字を取るのか? キー局関係者は、こう推測する。
「昨年のWBC以来、大谷関連の報道が異常に多くなっていますが、それでも大谷のコーナーになると数字が一気に上がるので、朝や昼のワイドショーは大谷のニュースばかりです。今やテレビのコア視聴者はシニア層ですが、大谷はとにかくシニア層に強い。しかも第2戦は山本が先発予定なので、野球の方が数字を取りそうです。ただ、どっちも気になる試合ゆえ、『基本的にサッカーを見て、大谷の打順になったら野球を見る』という人がかなりいるはず。サッカーの北朝鮮戦は、これまでのシリア戦やミャンマー戦とは違って接戦になる確率が高い。同点のまま後半に入ったり、1点差で追うような痺(しび)れる展開になれば、サッカーが野球を逆転することは十分に考えられます」
この他にも、大谷が早々に引っ込んだり、サッカー日本代表が序盤にポンポンと点を取ったりすれば、状況は刻一刻と変化しそう。確実に2ケタが見込めるキラーコンテンツだが、中継するテレビ局にとっては気が気でないガチンコ対決になりそうだ。