『変な家』初登場1位、原作ファンはホラー要素に不満?

 第1位の『変な家』は、ホラー作家でYouTuberの雨穴氏のベストセラー小説『変な家』(飛鳥新社)を原作とする実写映画。同小説は、雨穴氏がウェブメディア「オモコロ」に公開した「【不動産ミステリー】変な家」という記事、並びにそのYouTube版が元になっており、後者の動画は2024年3月19日時点で、1778万回再生されている。

 同映画の主人公は、オカルト専門の動画クリエイター・“雨男”こと雨宮(間宮祥太朗)。マネージャーから、購入予定の一軒家の間取りについて、不可解な点があると相談され、ミステリー愛好家の設計士・栗原(佐藤二朗)に連絡。栗原は、間取り図の違和感を次々に指摘し、ある恐ろしい仮説を立てる――。

 そんな同映画は、初日から3日間で観客動員34万4000人、興行収入4億7400万円をあげ、堂々の初登場1位を獲得。この3日間、SNSでは「劇場がほぼ満員」という投稿が多数見られ、各地で盛り上がりを見せていたようだ。

 しかし肝心の評価は、賛否両論。「面白かった」という声がある一方、原作ファンからは、中盤以降、原作にはないホラー要素が取り入れられ、しかもそのクオリティが低かった点に不満の声が上がっていた。