SOS子どもの村JAPANは、ショートステイ里親説明会「里親って?カフェ」を、福岡県福岡市のSOS子どもの村JAPAN事務局にて3月19日(火)に開催する。参加費は無料。現在、専用フォームから申し込みを受付中だ。

「里親って?」というところから分かりやすく説明

SOS子どもの村JAPANは、子どもと家族が地域社会から孤立することによって生じるさまざまな課題を解決するために、「里親制度」を活用した「地域の家族支援」の取り組みを福岡市全域で展開している。

日本全国の虐待相談対応件数は年間21万件を超え、留まることなく増え続けており、虐待予防の在宅支援の取り組みとして里親による「子どもショートステイ」が全国から注目されている。

©︎Ryuto Sato

「子どもショートステイ」は、福岡市の「子育て短期支援事業」のことを指す。保護者の疾病などの事由により、家庭における養育が困難な児童を、児童養護施設や乳児院で原則7日以内で一時的に保護をする制度だ。利用を希望する場合は住まいの福岡市各区役所が受付窓口となっている。

今回開催されるショートステイ里親説明会「里親って?カフェ」では、「里親って?」というところから分かりやすく職員が話してくれるので、福祉の専門知識は不要だ。

当日は、「子ども家庭支援センター『SOS子どもの村』の取り組みについて」「子どもと家族の現状」「里親って?」「ショートステイ里親って?」「子どもショートステイの現状について」などについて触れる。

SOS子どもの村JAPANが取り組む社会課題

SOS子どもの村JAPANでは、子どもと家族が地域社会から孤立することによって生じる、さまざまな課題に取り組んでいる。


福岡市は人口164万人の政令指定都市。人口が増え続け、活気あふれる都市の一面とは裏腹に「孤育て」の課題がある。福岡市の調査によると、小学生の保護者の4人に1人が、子どもを預けられる親族や友人・知人がいないと感じながら子育てをしているそうだ。また、福岡市内の「子どもショートステイ」の利用日数は、年々増え続けている(※)。

利用理由で1番多いのが「育児疲れ」。孤立を感じながら子育てをしている家庭が多く、またその多くがひとり親家庭であり、繰り返しショートステイを利用しながら地域のなかで暮らしている。

地域から子どもと家族が孤立した状態が長引けば、たとえ親子が「SOS」を出していてもその声を拾いあげることが困難になる。

SOS子どもの村JAPANでは、月に1回「里親って?カフェ」をさまざまな地域で開き、ショートステイ里親の募集を行っている。興味・関心のある人は、「里親って?カフェ」に参加してみては。

■里親って?カフェ
日時:3月19日(火)13:00~15:00
場所:SOS子どもの村JAPAN 事務局
住所:福岡県福岡市中央区赤坂1-3-14 ブランシェ赤坂2階
申し込みフォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdAO-W0edID-47wjGtWc6s8ZktAqIuxieKYUH2yxYK9dOupCw/viewform

福岡市「子ども・子育て支援に関するニーズ調査(平成30年度)」:https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/kosodateshisaku/child/kodomokosodateshiennikansuruneedschousaheisei30nendotounokekka.html

※令和4年度、子どもショートステイ利用のべ日数 速報値 6,851日

(角谷良平)