世界経済が不安定なときこそ、金の価格は上昇
プラチナの需要以上に注目すべきこともあるでしょう。
金はこれまでの歴史において一度も「無価値」になったことはないといわれる「実物資産」です。株式や債券は、発行企業や発行国の信用があってはじめて価値を持ちますが、実物資産である金はそれ自体が価値を持つのが特徴です。そのため世界経済が不調なときに、その価値が安定する傾向にあります。
貴金属の中でも前出の通り産業需要に左右されやすいプラチナと異なり、金は「有事の金」ともいわれ安全資産の代表として長らく認識されてきました。これは、2008年のリーマンショックをはじめとした米ドルや株価の下落時など、過去の金の値動きからも確かです。
実際に、金の国際調査機関であるワールド・ゴールド・カウンシルの調べでは、2020年4~6月における金の世界需要は前年同期比で11%減となっています。しかしその一方で金の価格が上昇を続けているのは、金が多くの投資家から安全資産と認識されている証ともいえるでしょう。
金の特徴やこれまでの傾向を踏まえると、今回の新型コロナウイルスによる混乱が終息するまでは、金の価格が上昇を続ける可能性も考えられます。
投資の好機を逃さないためにも
資産運用には株式や投資信託のほか、金やプラチナといった貴金属などさまざまな運用商品があります。それぞれの特徴など、幅広い知識を持つことで投資の好機にも気づくことができるようになるでしょう。
コロナ禍によって世界的に混乱している昨今ですが、このようなときだからこそ、経済の仕組みを学ぶよい機会かもしれません。
提供・UpU
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