「仕事がデキる人」ほど、周囲の人から情報を引き出す「質問力」が高いと言われています。普段、彼らが何気なくしている質問は、実は重要なコミュニケーションスキルなのです。問題解決や信頼関係の構築をスムーズに進められるかどうかは質問の仕方次第。今回は、「質問力」を向上させることによるメリットや、「質問力」向上の方法について詳しく紹介します。

質問力を身につけておくメリットは

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質問力を身につけるメリットについて、まず確認していきましょう。

問題解決能力が高まる

質問とは、物事の疑問を問いただすことを指します。ひとりで悩んでいても解決しないことが、誰かに質問することで簡単に解決したという経験をしたことが皆さんもあるのではないでしょうか。

もちろん自分で調べることも大切ですが、なかなか自分だけで解決しない場合、時間の無駄になることも。質問力を高め、自分の知りたいことを的確に質問することで、問題や疑問を解決する糸口が見つかるかもしれません。

ミスが少なくなる

わからないことをそのままにしておくと、大きなトラブルの原因になることもありますよね。わからないことをその場で解消しておくことは、仕事はもちろん日常生活においても重要なこと。普段から疑問に思うことを質問によって理解するクセをつけることで、ミスなく作業を進めることができるのです。

コミュニケーション能力が向上する

雑談のなかでも質問する場面は多く、質問はコミュニケーションのひとつです。相手の興味や関心、考え方について、会話の中の質問から引き出していくことで、相手についてよりよく知ることができます。

どんな話をしたらいいか分からないときにも質問は有効です。質問を繰り返すことで会話は弾み、相手は自分に興味を持ってくれていることに嬉しくなるはずです。そして、より深い関係性の構築につながり、距離感を縮めることができるかもしれません。

質問力を高めるその前に!

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質問力を高める方法を知る前に、質問力を鍛えるステップを理解しておきましょう。

疑問を感じることからスタート

何においても重要なのは、疑問を感じることです。違和感を覚えたらその違和感を自分のなかで噛み砕き、疑問へと昇華させることが質問をする第1ステップ。常識や習慣にとらわれすぎず、何ごとも自分の頭で考えるクセをつけておきましょう。

そして、質問をする前にまずは自分で調べて、理解を深めておくことも大切です。その段階を踏んだ質問なら、内容についてより定着しやすくなると同時に、調べる力を身につけることにもつながります。

質問=恥ずかしいという考え方を捨てて質問する機会を作る

「こんなこと質問したら恥ずかしいかも……」「質問内容が間違っているかも……」「質問することで注目されるのが嫌だ」などという理由で、質問すること自体をためらってしまう人がいるかもしれません。

しかし、うやむやにしたままでは成長は見込めないうえ、理解したふりをするほうが恥ずかしいことであるのは明白です。まずは質問=恥ずかしいという考え方をやめ、質問する機会を意識的に増やすことから始めてみましょう。