2023年までに行われた、マイナポイント事業を受け、マイナンバーカードの作成とマイナ保険証の設定をした方も多いでしょう。そこで気になるのが今後の医療費の自己負担です。

本記事では、マイナ保険証の動向および今後の医療費について解説します。

マイナ保険証とは

マイナ保険証とはマイナンバーカードを健康保険証として使えるようにしたものです。といってもなにもしない状態で、保険証として利用できるわけではありません。

マイナンバーカードを保険証として利用するにはマイナポータルあるいはセブン銀行ATMから健康保険証として利用するための申込みが必要です。こうした手続きによって、健康保険証としても使える状態にしたマイナンバーカードがマイナ保険証です。

医療機関の受付で従来の健康保険証を提示する代わりに、受付に設置されたカードリーダーにマイナ保険証をかざし、顔認証で受け付けします。

政府はマイナ保険証を推進

政府は、マイナ保険証を推進するために、令和5年4月からオンライン資格確認を原則義務化しました。具体的には、保険医療機関や薬局において、患者の資格情報をカードリーダーで確認することが求められるようになりました。カードリーダーの操作に慣れない患者への説明など、マイナ保険証利用促進に取り組む医療機関・薬局に対して支援金を支払う施策をしています。

また、現行の健康保険証の発行については、令和6年12月2日より終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行する予定です。

もし健康保険証が発行されなくなってしまうと、医療機関にかかる際にはマイナ保険証を利用せざるを得ないことになります。

医療費の3割負担は変わらない