昨年日本一となった阪神戦を多数中継する、在阪テレビ局にも波は押し寄せてきている。

「2月24日に浦添市民球場でのヤクルト対阪神のオープン戦をローカル中継したカンテレ(関西テレビ)は系列キー局のCSチャンネルの中継映像を購入した上で、大阪の局スタジオから実況、解説の音声を乗せる形を取りました。地上波中継の放送席設営と出演者、技術スタッフの人件費、移動宿泊費を考えると100万円は優にオーバーしてしまい採算が取れないというのがその理由。同局はこれまでもオープン戦序盤に行われる沖縄での阪神戦中継を例年放送していますが、予算削減に伴い昨年からこっそり実施。今後も継続するようです」(在阪テレビ局関係者)

 すでに球団が試合映像を直接的に制作しているパ・リーグはオフチューブ中継が多くなり久しいが「予算規模が大きい関西、東海地区でも始まるとなればいよいよ感が出てくる」と前出の関係者は語る。何とも世知辛い話だが……。