「同局のドキュメンタリー番組『バース・デイ』では、智弁和歌山や國學院久我山に密着するという形でイチロー氏の高校野球の特別指導をたびたび追ってきましたし、今年の1月にもスポーツニュース番組『S☆1』の新春スペシャルで改めて高校野球の特別指導の模様を見せ、独占インタビューの獲得に成功。イチロー氏の草野球チーム『KOBE CHIBEN』と高校野球女子選抜チームの試合の生中継も行うなど厚待遇でしたが、それもこれも、すべてはWBC中継にイチロー氏を引っ張り出すため。
ところが、KOBE CHIBENの試合は、TBSスポーツのYouTubeチャンネルでの生中継に続き、東京ドームで行われた試合もBS-TBSでの放送となった。イチロー氏サイドは野球の普及のためには地上波テレビ中継は必須と何度も懇願したのに、局の編成サイドが『全国ネットなんかで数字が取れない』と却下してしまったようで、イチロー氏がスポンサーを次々と獲得して黒字になったのに、地上波中継をやらなかったことがきっかけでWBC解説出演の交渉は破談となったようだ」(同局関係者)
それでも、初戦となる9日にはWBC監督経験者の巨人・原辰徳監督をゲスト解説に呼ぶ意地を見せたTBSだが、逃した魚はあまりにも大きかったのかもしれない。