以前はデビュー組とジュニアには大きな差があり、あくまでジュニアは先輩のバックダンサーを務めるのがメインの「研修生」的な扱いだった。しかし、現在は前述したように単独のコンサートツアーなどが連発され、バラエティ番組などへの出演も増加傾向にある。旧ジャニーズ時代を含め、これほどジュニアが優遇されたことはないだろう。
その理由について、業界内では「引き留め工作では」と指摘されている。性加害問題によって旧ジャニーズはガタガタになり、昨年内定していたといわれるAぇ! groupのデビューが白紙になるなど、ジュニアにとっても先行きが見えない状況が続いている。
「このままデビューできずにくすぶっているより、他の事務所へ行ったほうがいいのでは」と考えるジュニアが現れるのは容易に想像でき、実際にひっそりと退所していくメンバーも相次いだ。旧ジャニーズにとってジュニアの人気メンバーは事務所の将来を担う「宝」であり、手をこまねいていれば未来がなくなる。