厚生年金基金の加入記録は、下記の方法で確認できます。ご自身の加入記録はしっかり把握しましょう。

  • ねんきん定期便で「厚生年金基金」の加入期間を確認する
  • 企業年金連合会の「企業年金記録確認サービス」で確認する
  • 所属していた会社に直接電話などで確認する

受給には特別な手続きが必要…!

現在勤めている会社の厚生年金基金が解散したり、過去転職により厚生年金基金を脱退したりした場合、特別な手続きが必要なのでしょうか?

1:厚生年金基金が解散したケース

厚生年金基金が解散した場合は、年金資産を引き継いだ先がどこになるかで受け取り方が変わります。 平成26年3月31日以前に解散した基金は、基本的に企業年金連合会へ引き継がれています。平成26年4月1日以降に解散していた場合は、企業年金連合会または国のどちらかに引き継がれています。

勤務している会社が、厚生年金基金を解散して新たな年金制度に移行している場合は、厚生年金基金の加入記録は引き継がれますので特に手続きは必要ありません。

2:厚生年金基金を脱退したケース

平成26年3月31日までに転職などを理由に厚生年金基金を脱退した場合、企業年金連合会から支給されます。年金を受給するためには、企業年金連合会への問い合わせが必要です。

もらえる年金を把握するためにもしっかり確認を

厚生年金基金は一昔前まで人気の企業年金でしたが、今は実質的に廃止されました。ずっと同じ会社にいる方であれば、基金が解散したとしても、手続きなどの説明があるので心配は不要ですが、転職などで過去の年金が不明な方は、一度前の会社などに確認しておくことをおすすめします。また、「企業年金連合会」から通知が届いた時は、身に覚えがないと思わずに、しっかり対応するようにしましょう。

※企業年金連合会の記録状況や、対応については個々のケースが生じると想定されるため本記事では言及しておりません。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー) 新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャルプランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。