連絡帳を使って子供の自立や成長を促す

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ーーお子さん自身が連絡帳を書くことは保育園ではなかったことだと思います。我が子を疑うわけではないのですが、本当のことが連絡帳に書いてあるのかと疑問に思うことはありましたか?またフォローはしてましたか?

ミイ
私はその能力は自分で身に付けてほしいと思っていたので、連絡帳に書いてなくて失敗したことは自分の責任だと教えてました。失敗から学んでいくことを大事にしていましたね。まあ、半分は自分が楽だからっていうのがありますけど…(笑)

きょうこ
私は最初の方は連絡帳を見て一緒に確認するようにしていました。ただ、書いてあっても、何を持っていけばいいのか分からないことがあるんですよね。例えば、タオルとだけ書かれていても、大きいタオルなのか、ハンドタオルなのか、汗を拭くタオル用なのか雑巾用なのか…。そんな時はお母さんのグループLINEで聞いて疑問を解決していました。また、小1、小2では時々宿題も書き忘れることもあって、この場合もグループLINEを使ってましたね。でも、「書いてこなくてもママが聞いてくれるでしょ」と言われてしまい、これはまずいと思ってそこから丁寧にフォローすることはやめました。「何するか分かんない」と言われても「お母さんはもっと何するか分からないよ」と言って、子供が勝手にやってくれるのを見守るようになりました。

ーーまさに自立ですね。

きょうこ
でもその対応は子供によって変わってくると思います。上の子は連絡帳に書いてないことがあっても本人なりにつじつま合わせをすればいいやというタイプですが、下の子はそうではなくきっちり連絡帳を書くタイプだと思って見ています。

ミイ
分かります。本当に姉妹でタイプが違いますよね。うちも下の子は失敗するのを嫌がったり評価が気になったりする子できっちりやっています。次女は完璧主義で自分のためにしっかりやる、一方で長女はふわふわしているけどピンチを招いた時に乗り越える力がついていっているように思います。学校は一律でやることが決まっていますが、身に付いている力が子供の性格によって違うなぁときょうこさんとの話を通じて思いました。失敗があっても次はちゃんとやろうとかその子なりのステップアップがあると思うので、連絡帳を書いてこなくても次の学びに誘導できたらいいなと。親がプラスになることをちゃんとやってあげることは大切ですね。

きょうこ
うちは上の子はフォローしすぎるとやらないので突き放すスタイルですが、下の子は挫折すると立ち直れないタイプなので上の子と違ったフォローすることが大事だと思っています。「先生に聞きたいことを聞けなかったら友達に聞いた方がいいんじゃない?」とかそいうアドバイスをするようにしています。

ーー連絡帳一つでもお子さんの性格でフォローの仕方が変わってくるんですね。

ミイ
言われた通りにやってくれる優等生が親は安心するし学校生活を過ごすには一番スムーズなんですけど、我々は子供が2人いて性格が違う子供がいるからこそ結果論としてそういう風に今なら思えるという面もあると思います(笑)

親が介入できない社会だからこそ事前に親子で決まりを作っておく

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ーーでは、お子さんの成長面という点で次のお話に移りたいと思います。

子供の成長やその成長により必要となるサポートを「小1の壁」として感じている人がいました。お子さんの変化に寄り添ってあげる時間を取りたいけど働いていることによってその時間が取れないことや、お子さんの交友関係の複雑化、成長に伴って必要となる子供の居場所がなく放課後どこで遊んでいいのか分からない、というようなお話がありました。ミイさんはいかがでしょうか。

ミイ
うちはなかったんですが、頂いた意見だと周りの人の違いに気づいちゃうというのがありますね。共働き世帯の子が働かないお母さんの存在を知ってお家に帰っていいという選択肢を知ることが「壁」だとか。あとは交友関係の複雑化によって子供がどう過ごしているか分からないというのも聞きました。

その話を聞いて思ったのですが、事前に専業主婦の家庭もあることを知っておくことが軽い予防線になるかなと思います。ごまかさずに、「うちはお父さんもお母さんも働いていて安全なところにいてほしいから学童に通ってもらっているんだよ。」としっかり伝えることが大事ですかね。また学童が保育園と同じではないことを理解してもらう必要もあります。保育園と同じように捉えてしまい、遊んでもらえないと学童を嫌がってしまう子も多いそうです。

きょうこ
うちは「学童に行かない人もいるらしい」と途中で気づいたようですが、小1の段階ではそんなに強く言われなかったですね。最初に「お父さんもお母さんも仕事だから学童に行ってね」ということは伝えていました。ただ、ここの辺りは人によって違うと思います。うちは学童でも本を読んでいたり、一人遊びも得意だったりしたので、そんなにトラブルはなかったです。小学校を進んでいくと、やはり子供の交友関係には手出しできなくなってくるので全部把握することは不可能だしそれを前もって大人は知っておくべきですね。でも、子供がどこに行っているか分からないということは防ぎたいので、どこまで行っても良いのか、誰と遊ぶのか報告するという決まりは子供と話し合う方が良いと思います。

提供・PRIME



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