対人恐怖症の診断方法

対人恐怖症を専門に診てくれるのは、心療内科か精神科クリニックです。クリニックではまず、問診によって質問されます。主な質問内容は、いつから意識しだしたか、何かきっかけがあるのか、どんな状況がもっとも恐いのか、それによって実際に恥をかいた経験があるのかなどです。主に問診で細かく聞かれ、質問票などを使って診断されます。

また、手の震えや動悸など、対人恐怖症と症状が似ている他の病気の可能性もあるため、血液検査を行い他の病気ではないかどうか確認することもあります。また、うつ病など、他の心の病を併発していないかもチェックされます。対人恐怖症は、進行すると引きこもりやうつ病の要因にもなってしまいます。辛い状態の人はまずは、クリニックに電話などで問い合わせてみて下さい。

対人恐怖症と似た疾患

一般的に、「社会不安障害」という精神疾患は、人前で何かをすると極度に緊張してしまい、それを回避しようとして仕事を辞めたいと思ったり、社会生活に支障をきたしてしまう状態を指します対人恐怖症と似た症状が生じますが、強迫神経症の症状も、社会不安障害と同時に起こることが多いようです。

強迫神経症は、自分の意思に反して不安や不快な考えが浮かんできて、抑えようとしても抑えられなくなる神経症です。強迫神経症の症状として、良く聞くのは「高所恐怖症」「潔癖症」「先端恐怖症」「不眠症」などです。また、対人恐怖症のストレスがうつ病を発祥する要因になることもありますので、放置するのはとても危険です。

対人恐怖症の仕事①:辛い

対人恐怖症は、仕事が向いてる、向いてないという事より、人と関わることが苦痛で、職場にいることすら辛くなります。常にひと目を気にして、恐怖感に襲われながら仕事をしています。この辛い毎日から早く解放されたいので、会社を辞めたいとか、帰宅してからも色々気になって不眠の人もいます。対人恐怖症が完治しないうちに、再就職をして仕事が続かないループに陥ります。

仕事が辛いから続かないのではなく、人とかかわるのが怖いから仕事が続かないのであれば、少し自分と向き合う時間を作るべきです。仕事が続かない原因は何なのか、そこがわからない限り、たとえ向いてる仕事でも、恐怖感が先に立ってしまい無限ループに陥ります。まず自分が後悔しないかをよく考えてから、仕事を変えるかを決めたほうが良いでしょう。

対人恐怖症の仕事②:続かない

対人恐怖症が原因で仕事が続かないため、やがて生活に支障が出て、精神的にも焦ってしまいます。対人恐怖症の人は、人間関係が良好でないために仕事が続かないのではなく、周囲から自分はどのように見られているのかとか、嫌われているんじゃないかと不安になることが多く、これに疲弊して仕事が続かないため、対人恐怖症本人の心の問題とも捉えられます。

世の中には、人と関わらなくても、特に資格がなくても出来るお仕事はたくさんあります。まずは自分がやってみたいと思う仕事を経験してみることです。仕事を続けるかを決める場合は、まず自分が後悔しないかを考えてから決断しましょう。仕事が続かない事は、精神的にも辛い事なので、できるだけ長く続けたいと思える仕事に巡り合えたら良いですよね?

対人恐怖症の仕事③:辞めたい

対人恐怖症が原因で、新入社員が1年経つ前に辞めていくという事態が、色々な会社で起こっているようです。仕事が嫌いで辞めるわけではないのに、続けられないほど、対人恐怖症というのは辛いことです。辛いことから逃げることを否定はできません。それが最善策になる場合もあります。辞めた後に、対人恐怖症の人に向いてる仕事を探せばいいのです。

対人恐怖症に向いている仕事5選!おすすめの就職先はこれ!
(画像=フリー写真素材ぱくたそ、『Lovely』より引用)

そして、就職活動と平行して、自分を向き合う時間を持ちましょう。せっかく再就職しても、また対人恐怖症で辞めたいと思い、仕事が続かないと、自信喪失してしまい、対人恐怖症の症状を悪化させてしまう場合もあります。仕事を辞めたいと思った時、自分が後悔しないかをよく考えてから決めたほうが良いでしょう。