さらに、ネット上では大コケの原因について「日本ではスケールが大きくて特別感があったけど、海外ドラマと比べると普通だから注目されなさそう」「日本のドラマの中ではストーリーが新鮮だったが、海外だと別に珍しくない内容」「『別班』の名称とか、謎解きが海外の人には分かりにくいと思う」といった意見が上がっている。
『VIVANT』に限らず、昔から日本のドラマは「海外ウケが悪い」といわれてきた。しかし、同じく堺の主演で福澤監督が手がけたTBS系『半沢直樹』は韓国や中国で大きなブームが起きるほどヒットしており、TBSとしては「夢よもう一度」と世界に打って出たのだろう。結果として「無風」状態になっているところをみると、やはり明快な復讐劇だった『半沢直樹』と違い、『VIVANT』のストーリーは海外で評価されにくいのかもしれない。
いずれにしても、近年まれにみる大ヒットを記録した『VIVANT』が海外で大コケとなると、続編の可能性に影響が出るだけでなく、今後の日本ドラマ界の海外戦略を見直す必要すら出てきそうだ。