韓国ホラー映画⑥プリースト 悪魔を葬る者

韓国版エクソシストと名高い「プリースト 悪魔を葬る者」です。見どころは悪魔祓いのシーンで、まるで現実に起きたことをそのまま映像化したかのようなリアリティあふれる場面に仕上がっています。

悪魔に取り憑かれた女子高生の演技は必見で、話し方や表情はもちろん、本人が全て演じたという外国語も見どころです。悪魔祓いをする神父と補助司祭の2人は、果たして彼女を助けることができるのか…。ホラーサスペンス好きの方におすすめしたい作品です。

韓国ホラー映画⑦笛を吹く男

2015年公開のホラー映画、「笛を吹く男」です。「ハーメルンの笛吹き男」が題材となっており、韓国ホラーならではの人間に潜んでいる闇と狂気の垣間見られる作品です。舞台は終戦直後の韓国で、主人公と息子がソウルへと向かう途中、地図に載っていない山奥の村に足を踏み入れるところから始まります。

見知らぬ親子を見て怯えた様子を見せる村人たちは、独裁を振るう村長の支配下の元暮らしていました。村長は、近頃村を困らせている大量発生したネズミを駆除できたら息子の病を治すための大金を払うと約束します。

そこで主人公は笛を吹いてネズミを追い払いますが、それがきっかけで村の恐ろしい秘密に触れることとなるのでした。幽霊よりも人間が怖い、を地で行くような作品となっています。終戦直後の閉塞的な村という舞台設定もまた、この映画の湿っぽい怖さを引き立てています。

韓国ホラー映画⑧殺人漫画

独特な映像が見られるホラー映画、「殺人漫画」です。漫画と実写が融合したかのような撮影技法は、新しいホラー映画時代の幕開けを感じさせます。テンポがよくサクサクと場面展開が進むので、気軽に見られる一本をお探しの方にもおすすめです。

物語は惨殺死体が発見されるところから始まります。警察は自殺と判断しますが、亡くなったウェブ漫画の編集長は、死の直前に見ていたジユンの描いた漫画の内容と完全に一致する殺され方をしていました。担当刑事は他殺を疑いますが、ジユンは「自分は何の関係もない」と容疑を否定。

しかし、再びジユンの漫画と同じ死に方をした遺体が発見され…。という内容です。プロット自体が新しい発想なので、これまでにたくさんの韓国ホラー映画に触れてきた方でも新たな発見ができるでしょう。

韓国ホラー映画⑨ミッドナイトFM

ホラー映画初心者でも楽しめる作品、「ミッドナイトFM」です。主人公は病気の娘を持つ元テレビアナウンサー、ソニョン。彼女はDJを長らく務めてきた深夜ラジオ番組を降板するところでした。妹に娘を預けて収録をしていたところ、最中に脅迫電話がかかってきます。

その内容は、リクエスト通りの曲を流さなくては家族を殺すというもの。最初はイタズラ電話であると思い受け流していソニョンでしたが、どうやら本当に家族が人質に取られているらしいことが判明し、狼狽えます。そんな彼女に男はある要求を突きつけてくるのでした。

グロテスクなシーンが見られないので、スリラー初心者にもおすすめできる内容です。第一作目に鑑賞する韓国ホラーとしてぴったりでしょう。

韓国ホラー映画⑩霊-リョン-

ミステリーとホラーのバランスが抜群の作品、「霊-リョン-」です。主人公は記憶をなくしてしまった女子大生のジウォン。まるで実の兄のように慕っているジュノと学生生活を送っていました。そんなある日、ジウォンの前に高校時代の同級生と名乗る女性・ユジョンが現れます。

ユジョンから、友人であるウンソが亡くなったことを聞かされたジウォンは、それから次第に見えるはずのないものが見えるようになっていきます。そして数日後、ユジョンが溺死したことや、ウンソも同じ亡くなり方をしていたことを知らされます。

しかし奇妙なことに、2人はいずれも”水のない場所”で息を引き取っていたのです。怖さが十分であるのに加え、ストーリーそのものもしっかりと練られているので、ホラーとミステリー両方の要素を楽しみたい方にぴったりな内容です。