武蔵らは空港建設を巡って5年前に起きた殺人事件「百首事件」にたどり着く。事件は、空港建設に反対した浜松功という人物が百首神社で殺されたというものだった。浜松は地元暴力団から金を受け取って反対運動を沈静化しようとしていたようで、それに気づいた他の仲間に暴行され殺されてしまった、ということだった。
武蔵は本庄(瀧内公美)とともに百首神社に向かう。そこで神主に事情を聞くが、突如神主が武蔵に襲いかかる……! そんな中、獣のリーダー「龍」がその姿を見せる。それは美しい女性(高橋メアリージュン)だった。回想と思われるシーンでは、子どもたちがお面をかぶり祭りに興じることから、「獣」はこの町にゆかりのある人間に間違いないだろう。その子どもたちの理解者であろう神主が武蔵に襲い掛かるとは、なかなかカルトじみた展開だ。ただ、それだけ町の人間を闇に堕とした出来事があったということだろう。それは「百首事件」、それともさらに昔に遡るのだろうか。
高橋は今回の役柄に「『カリスマ性のある哀愁があるリーダー』という事で、この役柄のセリフや背景がどんなものが上がってくるんだろうと楽しみでワクワクしました」とコメントしている。その意気込みが十分に伝わる迫力だった。さらに羊役の山本千尋、兎役の安斉星来など凛々しい新キャストも続々。いよいよ武蔵との全面対決となりそうだ。最終局面が目前に迫るなか、事件解決のポイントは黒幕の「山猫」が誰なのかの一点に絞られる。「龍」が武蔵に関わる過去の“嘘”に言及し、「山猫」の名に二葉が反応しており、武蔵家が「山猫」のカギを握っていることはないだろうか。もしかしたらここに豪華キャストを残している可能性もあるだろう。「獣」の既出キャラクターの正体が明らかになった以上、大きなサプライズは「山猫」に期待したい。