前回では元警察の丹波(平山浩行)が息子直樹(岩瀬洋志)とともに獣の集団の一員であることが明らかになった。そして人質の壬生(手塚とおる)の正体が、逃走中の衆議院議員・北見であることが判明。武蔵は情報を求め、1年前の病院占拠事件の主犯格・大和と対峙する。

 もう一人、被疑者が生まれた。共に現場にいながら、過去の殺人事件の真犯人だった川越(片桐仁)が殺された。しかも川越を殺したのが管理官のさくら(ソニン)ではないかという疑惑が防犯カメラから浮上してしまう。獣の集団が関連していることは明確だが、武蔵は「彼女がやるわけがない」と主張。実際に川越が自殺した証拠を突き止め、さくらの無実を証明する。

 一方、裕子は自分を拉致した警察官・綾部に殺されそうになるが、その前に自分を拉致した謎の男に救出される。視聴者同様状況が読めない裕子はとりあえず必死に逃げるが、ついに謎の男とともに綾部に拘束されてしまう。狂気に満ちた警察官は一体何者なのか、空港占拠事件とどこで“点と点”が結ばれるのか気になるところだ。

 空港に場面を戻すと、獣の人質である武蔵の姉、二葉(奥貫薫)ら。自分だけ助かろうとしたパイロットの久留米(富川一人)がマスコミを通じて国民から非難を浴びる中、「あと1時間で全員が死ぬ」状況となってしまう。獣が次に狙ったのは空港の社長・天童美香(黒沢あすか)の命だ。獣は武蔵に「天童の嘘を暴け」と問う。