◆マジョリティの苦悩に寄り添うドラマに期待
“ドラマは時代を映す鏡”と言われており、「ガイドラインをどのように設定するのか」という議論を促すようなドラマが制作されれば、今感じている息苦しさを払拭する空気感が醸成されるかもしれない。
まさに『不適切にもほどがある!』では例のごとく歌に乗せながら市郎が「娘に言わないことは言わない」「娘にしないことはしない」「それが俺たちのガイドライン」と口にしたが、この市郎の提案を受けてガイドラインについて意見を出し合う流れが現在SNSで見られている。
ここ最近はマイノリティの生き辛さに焦点を当てたドラマが多く放送された甲斐もあり、ある程度ではあるがマイノリティに対する理解は進んだ。今後はマジョリティの悩みや困難にも焦点を当て、双方の歩み寄りを促進する『不適切にもほどがある!』のようなドラマが放送されることに期待したい。
<文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki