実際、太田光は出場を考えたことがあり、昨年5月には出演している『太田上田』(中京テレビ)の中で、担当プロデューサーにエントリーを打診した一部始終を明かしている。結局、今のところ出場には至っていないが、同12月にはプロデューサーから「出場お待ちしております」と告げられたことも『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)で明かしており、将来的に実現の可能性はありそうだ。相方の田中裕二は同番組で「えー、イヤだ、俺はイヤだ、俺はイヤだ。もう。俺、これ以上漫才をやりたくない」と絶叫していた。

 1990年代に『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)で無類の強さを見せていたタカアンドトシも出場権のある漫才師だ。『M-1』には04年にラストイヤーでファイナル進出を果たしたが、結果は4位。だが、その後も寄席には立ち続け、定期的に新ネタライブ「新ネタやろうぜ!」を主催するなど、漫才への情熱は冷めていない。

 そのほか、ナイツやハライチにも出場の権利はあるし、千鳥や爆笑問題が出るなら海原やすよ ともこ、おぎやはぎ、くりぃむしちゅーが出てきても楽しそうだ。ここまでのメンツが揃えば「負けたら」のデメリットも考える必要はないだろう。

 もともと「くすぶっている芸人にセカンドチャンスを」という大会のコンセプトからは大分ずれてしまいそうだが、昨年は関西で確固たる地位を築いているテンダラーの出場がサプライズだったし、今年はそれに加えてザ・ぼんちである。ザ・ぼんちの結果次第では、来年のエントリーに大きな波が来ることも予想できる。

 そういえば、ツービートも解散はしていない。

(文=新越谷ノリヲ)