結果、この日のスタジオで千鳥が『THE SECOND』への出場を明言することはなかったが、『酒のツマミ』の演出は、ほかならぬ日置祐貴氏。『THE SECOND』を立ち上げ、総合演出を務めている人物だけに、大悟も「どこで言うてくれてんねん」という心持ちだったかもしれない。

 確かに千鳥の現在位置を考えれば、『THE SECOND』への出場は「負けたら」のデメリットしかないのが現実だろう。今もっとも売れている芸人であり、賞レースでの優勝こそないものの、2013年には関西の漫才師にとって最高の権威である「上方漫才大賞」も受けており、その地位を疑うものはいないはずだ。

 だが、今年の『THE SECOND』に大師匠であるザ・ぼんちがエントリーしたことで、気運が変わりつつあることも確かである。

 千鳥以外にも『THE SECOND』への出場を期待される漫才師は少なくない。

 やはり筆頭は爆笑問題だろう。現在でも隔月の「タイタンライブ」で新ネタを下ろし続けており、それとは別に『爆笑問題のツーショット』では毎年60分~90分の漫才を作り続けている。