一方、さくら(ソニン)たち捜査班は丹波の妻の自殺にある人物が関わっていることを突き止めた。武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)と娘・えみり(吉田帆乃華)は謎の男(ジェシー)の隙を見て自宅から脱出に成功する。しかし、家の外で待って2人を保護した警察官もまた「悪人」で、再び拉致されてしまった。こうして関係者たちの動きが目まぐるしく変わるスピード感は悪くない。
ほかにも第4話では警察組織内に獣が潜伏しているかのような描写があった。情報分析官の志摩(ぐんぴぃ)は、調査すべく訪れた医療データセンターのサーバー室に仕掛けられた罠によって、窒息死させられそうに。武蔵は家族の拉致を知りつつも志摩を助けに行く。間一髪で志摩を助けた武蔵。裕子は絶体絶命。警察と電話を繋げていることが拉致した警察官にバレてしまい「残念ながらここで終了です」と銃を突きつけられる。しかし間一髪で警察車両がその場に向かい、殺されずには済んだ。えみりは保護されたが、裕子は拉致されたままその場を後にした。
志摩はデータセンターで丹波の妻が自殺ではなく、ビルから突き落とされた「事件」だった証拠映像を入手する。突き落とした男は、何と捜査班の中にいた横浜署の川越(片桐仁)だった。正体がバレた川越は警察に捕まる。川越はジャーナリストである丹波の妻が北見との不正を突き止めたことで、自殺に見せかけて殺したことがわかった。怒りを抑えられない丹波家族。北見を殺しこそしないが「地獄を見せてやる」と言い残し、解放した。
人質である武蔵の姉・二葉(奥貫薫)は、かながわ新空港の社長・天童(黒沢あすか)が自分の秘書である宇和島(濱津隆之)を毒殺しようとしていることに気づく。天童は獣の集団から「1人を毒殺しろ」とメモを渡されており、人質同士が仲間割れすることを狙っていた。ということは人質になかにも獣の復讐対象がいるのではないか。