酒井はネタバラシを聞かされ「たどり着けなかった~」と悔しそうな表情を見せたが、「ギズモ」が登場する映画『グレムリン』が日本で公開されたのは1984年であり、酒井が生まれる7年も前である。スタッフ側の世代間ギャップへの認識が甘かったことで起こった、番組側のミスだった。

 もうひとつのシーンは、「足つぼ最強トーナメント」の決勝戦で決着がつかず、2人の優勝者を出したこと。これはミスではなく、あくまでガチの勝負をさせた結果だったが、後味の悪さは明らかだった。

「(優勝が)2人はおかしいやろ。トーナメントや言うてんやから」

 スタジオに戻っても、浜田の強めのツッコミをプレゼンターの鬼越トマホークが処理できず、モヤモヤした雰囲気が残っていた。

 こういうとき、おそらく松本は「これをどう見たらいいか」を定義付けていたのだと思う。この現象に対する「笑い方」を視聴者に教えてきていたのだ。