その後も、あくまで個人的な感想になるが、おとなしいスタジオだったと感じた。おとなしいというのは、笑いが少ない、という意味だ。
『水ダウ』は構造として、松本が頂点にあり、それぞれの企画VTRは「松本に審査される」という位置付けである。プレゼンターの芸人は「松ちゃん、この企画はどうですか?」とプレゼンする立場であり、スタジオゲストはツッコミも含めて、あくまで感想を述べるという範疇から出ない。
小峠へのイジリはもとより、今回、松本の不在を痛感したシーンが2つある。
ひとつは、「2023年最もドッキリにかけられた“ダマされ王”に毎年恒例『1週間予告ドッキリ』」説の中でザ・マミィの酒井貴士に仕掛けられたドッキリの内容について。
「出雲」という地名は、実は「ギズモ」と読むというウソを酒井が暴けるかどうかという仕掛けで、酒井がそもそも「ギズモ」を知らないというアクシデントが起こった。これにより、「出雲(ギズモ)」には「水に濡れてはいけない」「夜12時以降は食事をしない」「日中は基本出歩かない」というしきたりがあるという騙しが、騙しとして成立しなくなってしまったのだ。