剛については、2019年に故ジャニー喜多川氏が他界した時に「あなたが その命の色彩を惜しみなく 捧げてくれたことを いつまでも抱き締めて生きていくよ」「涙は流さずにこの体と心へと彩って あなたを愛しているという 変わらない毎日を大切に生きていくよ 愛しているよ ありがとう 宇宙一大好きだよ」といった愛情あふれる追悼コメントを発表するなど、ジャニー氏への想いが非常に強いことがうかがえた。

 そのため、当時から「別の社長の下ではやっていけないのでは」と指摘する声があり、たびたび退所報道が流れた。ジャニー氏の親族である藤島ジュリー景子氏、先輩の東山紀之氏と事務所のトップが代わり、旧ジャニーズからマネジメント業務などを引き継ぐ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」の社長にジャニーズとゆかりのない福田淳氏が就任したことで、ついに決断を下したのかもしれない。一部では「ジャニーイズムと無関係な福田氏の下での活動を拒否したのでは」との見方もある。

 今回の報道内容と符合するかのように、10年近く続いていたコンビの冠番組『KinKi Kidsのブンブブーン!』(フジテレビ系)は3月末での打ち切りが決定したと複数のメディアで報じられている。光一と共に「アイドル」として走り続けてきた剛が、1月にももいろクローバーZの百田夏菜子との結婚を発表したのも、退所説の信憑性を高めているといえるだろう。

 今月3日に出演したラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(BAYFM)では、リスナーから「今年挑戦してみたい新しいこと」を尋ねられ、「それが何なのかを考えて、そこで出た答えは『より、自分で生きること』かなと思いました」「自分はこう思うよってこと、自分はこう生きているよってこと、自分はこういう風に歩いていくよってこと」「人生は1回なんだなあってことをいろいろと感じながら、やっぱり自分の理想とする自分を生きていくべきだよなって」などと語った剛。ソロプロジェクト「.ENDRECHERI.」としての活動が盛んで、海外でも評価が高まっていることから、より自分らしい音楽を追求するために事務所を飛び出すという展開は十分に考えられる。

 剛は何度も退所説が取りざたされてきたが、いよいよそれが現実のものとなる可能性が高まったといえそうだ。