目上の人に失礼でない体調を気遣う敬語7つ

体調を気遣う敬語①どうぞお大事になさってください。

体調を気遣う敬語の1つ目は、「どうぞお大事になさってください。」です。相手を気遣う言葉の中で1番便利な言葉が「お大事に」です。病院などでも診察が終われば医者や看護師に声をかけられますよね?体調を気遣うときに誰が相手でも使うことが出来る万能の言葉なのです。

ビジネスで使うのならば、これを敬語に変えて使った方がいいでしょう。上司や先輩などに大して使う場合は「くれぐれもお大事になさってください。」などとなります。同僚には「お大事にどうぞ。」でも大丈夫ですが、これだけでは素っ気ないと思われるかもしれません。

体調を気遣う敬語②ご自愛ください。

2つ目は、「ご自愛ください。」です。これは「ご自分の体を大切にしてください」という意味です。相手の体調を気遣うときに使う「お体に気を付けてください」をより丁寧にした言葉になります。目上の人だけでなく老若男女すべての人に使うことが出来ます。

ただし、すでに体調を崩してる方には使わないので注意しましょう。「ご自愛」に「ご自分の体」という意味が含まれています。「お体をご自愛ください」という文章は間違っているので気を付けましょう。

体調を気遣う敬語③充分に養生なさってください。

3つ目は、「充分に養生なさってください。」です。体調を崩したビジネスの相手は予定が変更したことで日程の調整がどうなるかなどを心配しています。

ビジネスの相手ならば次の予定などは「回復なさったら、改めて日程を調節させてください」と伝えましょう。そのうえで、相手を焦らせない心遣いの言葉の一つを添えましょう。言葉が1つ添えられているだけで、相手も安心して自分の体調の回復に専念出来るでしょう。

体調を気遣う敬語④お体に気を付けてください。

4つ目は、「お体に気を付けてください。」です。普段の生活の中でも、「体に気を付けてね」という意味を込めて使います。ビジネスの場合においても、相手の体や体調を気遣う意味を込めて挨拶などの中で使います。「健康でいて欲しい」という相手を気遣ったり健康を祈る気持ちを表します。

メールだけでなく年賀状や手紙などの最後の締めの挨拶の中でも使えます。他にも退職や転職をする方へのお別れの挨拶で、健康や体調を気遣う文章に合わせて使ってみましょう。

体調を気遣う敬語⑤体調はいかがですか。一同大変心配しております。

5つ目は、「体調はいかがですか。一同大変心配しております。」です。上司が風邪などの軽い体調不良の時は業務連絡だけでも十分です。しかし、目上の人が入院などで長期で休む時などでは体調を気遣う敬語として使うといいでしょう。

使うときは、同じ職場の人間全員が気に留めていることを伝えましょう。体調を壊して気が弱っている面もあるので、支えてくれる周りの人がいるとわかると心強くなるでしょう。

体調を気遣う敬語⑥お怪我の具合はいかがでしょうか。

6つ目は、「お怪我の具合はいかがでしょうか。」です。心配のあまり、思わず相手の具合を確めたくなるかと思います。しかし原因の病気や怪我は深刻なものの可能性もあります。

目上の人に具合を尋ねる時はシンプルにまとめましょう。病気やケガについてあれこれ詳しく聞かず、さり気無くうかがう程度にとどめましょう。

体調を気遣う敬語⑦メールのご返信には及びません。

7つ目は、「ご返信には及びません。」です。ビジネスのメールが届くと読んだ証明も兼ねて相手はメールに早めに返信しようとするでしょう。しかし、相手はまだ体調が悪い状態にも関わらず返信するかもしれません。

 

目上の人が返信しなくてもいいように気遣う一言を忘れずに添えましょう。相手も体調が落ち着いてから改めてメールを返信してくれるでしょう。

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目上の人に体調を気遣うメールを送る際の例文は?

取引先やビジネスの相手の場合の例文①風邪などの軽い体調不良の時

お世話になっております。最近は急に冷え込み、寒さのつらい季節になりました。体調を崩されているとお聞き致しました。どうぞお体に気を付けてください。

次回の打ち合わせの件ですが、緊急の件ではありません。回復なさったら、改めてお伺いさせていただきます。まだ寒い日が続くようです。くれぐれもご自愛ください。

取引先やビジネスの相手の場合の例文②入院などで長期間休む時

お世話になっております。ご入院なさっていると聞き、大変驚いております。体調はいかがですか。どうぞお大事になさってください。

今回の件は、保留にしていただいて構いません。どうか十分にご静養ください。何かお力になれることがありましたら、お声がけください。一日も早くご回復なさることを願っております。なお、返信はお気遣いいただきませんようお願い致します。

上司の場合の例文①風邪などの軽い体調不良の時

お疲れ様です。体調を崩されているとお聞き致しました。これからも寒い日が続くようです。まずは、どうぞお体に気を付けてください。

会議は日を改めて変更になりました。今回の件は順調に進んでおります。こちらで対応しますので、どうぞ安心してご静養ください。

上司の場合の例文②入院などで長期間休む時

お疲れさまです。入院されたと聞き、職員一同突然のことに大変驚いています。その後の、体調はいかがでしょうか。この機会にどうぞ十分に養生なさってください。

突然押し掛けてはかえってご迷惑と思い、ご遠慮させていただきました。一日も早く回復されますされますよう、お祈り申し上げます。なお、ご返信には及びません。