相続手続きが面倒という話はよく聞きますが、実際どのような手続きが必要かご存じの方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

相続手続きのなかには期限が設けられているものが多くあり、相続開始を知った日の翌日から3ヶ月目と10ヶ月目は特に注意が必要です。

知らないで放置していると亡くなった人の借金を自動的に相続してしまったり、重いペナルティを課されてしまったりするかもしれません。今回は相続手続きのうち特に重要な期限について解説します。

■【3ヶ月】相続放棄の期限

相続放棄とは相続人が、亡くなった人の資産や負債を一切相続しないと意思表示をすることです。相続放棄は、相続開始を知った日の翌日から3ヶ月以内に行わなければなりません。

相続が発生すると、親族間で遺産をめぐって争いがおこったり、遺産分割をするために親族間の協議が必要になったりと手間がかかります。さらに一般的な相続では、不動産や現金といったプラスの財産だけでなく、借金のようなマイナスの財産まですべて相続することになります。

相続放棄をすれば、プラスの財産は一切相続できませんが、マイナスの財産を相続する必要もなくなり、さらに相続に関する争いなど多くの悩みや不安から解放されるでしょう。

●3ヶ月過ぎて放置したら?