「マミーブレイン」いつまで続く?
個人差はあるものの半年から1年ほどで脳の萎縮が元に戻るため、これくらいの期間で「マミーブレイン」が回復することがほとんどです。
ママの4割は1年未満で回復すると言われていいます。
ただし、赤ちゃんの生活リズムや特性によってママがどれだけ休めるかが大きく違ってくるため、症状が長引く方もいるでしょう。
自分でも自覚できるほど集中力や記憶力が低下するので不安を覚えてしまうかもしれませんが、時間が経つと徐々に戻っていくので安心してください。
「マミーブレイン」は“賢くなる”方向の変化?
複数の研究から、出産や育児は確かに脳に大きな影響を与えるけど、それはむしろ“賢くなる”方向の変化でもあります*
米デンバー大学「家族・子供精神科学研究所」では、出産前から女性の脳は特定の部分が発達し、赤ちゃんの安全などに集中するよう適応したり、より育児に時間が割けるように、「マミーブレイン」から通常の状態に戻る時に、重要な機能を司る脳のサイズは大きくなり、パワーアップするということを言っています。
つまり、「記憶力」や「学習能力」「度胸」が備わって、賢くなります。
家事や育児を同時進行できたり、短時間でできるようになるのはこのためです。
独身の頃はどことなく頼りなかった女性が、母になってから急に家事、育児、仕事をバリバリこなすスーパーママに変化した、というケースを耳にしたことはありませんか?
これも、脳の変化やホルモンの作用などが原因なのかもしれませんね。
マミーブレインは、出産に伴う一時的な症状に過ぎません。
脳の機能に異常があるのではなく、多くのママたちが経験するものです。
しかし、食欲がなくなったり、不安や緊張が明らかに増したりしている場合は要注意です。
ホルモンバランスの変化や睡眠不足、疲労などが相まって、「産後うつ」を発症している可能性があります。
女性は約10人に1人が、一生のうちに一度はうつ病になると言われています。
産後は特にうつ病になりやすい時期といわれていますので、気になることがあれば早めに受診して、治療を始めるようにしましょう。
「産後うつ」になる可能性も
ここまでマミーブレインについて知っていくと、「産後のママには良くあること」と思う方も多いのでは?
ただ、気をつけたいのは、多くの産後ママが自覚するマミーブレインの状態にも病気が隠れている可能性があります。
記憶力や集中力の低下というのは、「産後うつ」にも現れる症状のためです。
「産後うつ」は、出産後に母親がうつ病の症状を経験する状態を指し、ホルモンの変化や精神的な負担、生活の変化などが原因とされています。
産後うつの症状には、気分の落ち込みや悲しみ、興味喪失、過食または食欲不振、睡眠障害、自己評価の低下、赤ちゃんへの関心減退などが含まれます。
- 不安感や心配する気持ちがとても強い
- 赤ちゃんに対してネガティブな感情を抱いてしまう
- 自分を責めてしまう
- 物事に対し意欲がなくおもしろいと思えない
これらが2週間以上続いている場合は、かかりつけの産婦人科や婦人科、自治体の窓口などで相談しましょう。
重要な点は、マミーブレインは産後における一時的な心理的変化や認知機能の影響を指し、一般的には育児や出産によるストレスと関連しています。
一方、産後うつはうつ病の一形態であり、より深刻な状態を指します。産後うつは、早期の認識と適切なサポートが重要であり、専門家のアドバイスを仰ぐことが推奨されます。
産後の心理的な変化に対しては、家族や友人のサポートを得ることや、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
家事や育児ができていても、心が疲れている場合も。
無理をせずに、気になることがある場合は早めに受診してみてくださいね。
「マミーブレイン」の対処方法は?
「マミーブレイン」は一時的なものなので、時間の経過とともに自然と改善していきます◎
とはいえ、頭がうまく働かない状態のまま生活していくのは、苦痛に感じてしまうものです。。
マミーブレインそのものを改善させる方法はありませんが、変化をうまく受け止めて、適切に対処していくことで、自分を追い込むことなく生活できるようになります。
忘れ物が増えてきたり、何をしようとしていたか思い出せない場合は、紙にメモをしたり、アラームやリマインダーを設定したり、体や心を休めるために、赤ちゃんが寝ているうちに一緒に昼寝をして体を休ませてあげることもとても大切です◎
人の話が入ってこなかったりする場合は、会話を理解することに必死にならずに、まずは場の雰囲気を楽しんでみたり♪
複数の仕事を同時に行えない場合は、やらなくてはならないことをピックアップして、優先順位をつけて出来ることからはじめて、出来たらチェックを付けていくのも良いですね!
また、毎日一言でも日記のように、言葉で残しておくのも、あとで見返すことも出来るので日常的に、メモをとる癖をつけておくのも良いかもしれません♪
また、家族にも頼りながら、スケジュールを共有したり、ルーティンを整えることも良いですね◎
いろいろな対処法があるので、できそうなものを実践して少しでもマミーブレインの影響が出る可能性を減らしておくと、ずいぶん暮らしやすくなるでしょう。
まとめ
「マミーブレイン」について、見てきましたが、まだまだ認知度が低い分、周りの人の理解も少ないかもしれません。
しかし、一緒に生活していくうえで、前もって家族や周りの方に「マミーブレイン」のことについて話しておき、いざというときには協力してもらえると自分で悩みを抱え込む必要もないですよ*
妊娠、出産と女性は心身の変化に対応していくことが大変ですよね。
それでも、可愛い子どものために頑張る、母親って素敵です。
「母は強し」という言葉もあるように、家事や育児の同時進行が得意になったりと、子育てを通じて培われる能力もたくさんあります!
子育てしながら学ぶことも人生の勉強です。
「マミーブレイン」は一時のものだと、ポジティブに捉えると良いですね☆
普段の自分とは何か違う…と不安や焦りがあっても自分を責めたりせず、うつにならないように産後に受ける産婦健診などで相談してみるのも良いと思います◎
ぜひ参考にしてみてくださいね*
提供・DRESSY
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