風邪をひきやすい季節の変わり目。体調不良は仕事のパフォーマンスにも影響するので、できるだけこじらせたくないですよね。そこで今回はひきはじめの風邪の対処法をチェックしてみましょう。ビジネスパーソンにとって健康管理も仕事の一つ。忙しいビジネスパーソンが普段から心がけたい健康管理テクニックについてもあわせて紹介します。

季節の変わり目は風邪をひきやすい

季節の変わり目に風邪をひきやすくなるのは、気温の変化が大きな原因です。朝晩の気温差が大きくなると、自律神経が影響を受けてうまく体温調節ができなくなり抵抗力や免疫力が弱まるため風邪をひきやすい状態になると言われています。

また夏の終わりから秋にかけての時期は、冷房のダメージが体に残っていたり、冷たいものの食べ過ぎで胃腸が弱っていたりすることが原因になることもあるでしょう。

気づかないうちに体に負担がかかっている場合が多く、ささいなことをきっかけにして体調を崩してしまうことも少なくありません。

(参考)
東京女子医科大学 東洋医学研究所「天地人」2009年3月vol.18『季節の変わり目と病気』

風邪のひきはじめはどうすればいい?5つの対処法

「風邪はひきはじめが肝心」とよく言われるように、体調の悪化を感じたら早めの対処が何よりも重要です。「風邪をひいたかもしれない」と思ったら無理はせず以下の5つの対処法を心がけましょう。

1 十分な睡眠

まずは十分な睡眠をとりましょう。風邪のひきはじめは抵抗力が弱った状態。睡眠中には「成長ホルモン」が分泌され、細胞の修復や疲労の回復を促し抵抗力や免疫力を高めると言われています。

いつもより長く睡眠時間をとりリラックスした状態で休むと効果的でしょう。心も体も十分に休める静かな環境を整えるといいでしょう。

2 乾燥対策

乾燥しやすい時季になったら、加湿器やぬれたタオルを干すなどの対策を行いましょう。また喉や鼻、口の中の乾燥を防ぐためにマスクを着用するのも効果的だそう。

鼻や喉などの粘膜の表面には「線毛」があり、普段はベルトコンベアのようにウイルスなどの異物を外へ排除する役割を果たすと言われています。しかし線毛は乾燥すると働きが悪化することから、湿度を保ち乾燥を防ぐといいでしょう。

3 消化のよい食事

うどんやおかゆ、ヨーグルトなど消化のよいものを食べるようにしましょう。「風邪のときは十分な栄養を摂取したほうがいいのでは?」と考えがちですが無理に食べるのはよくないのだとか。

消化吸収にエネルギーを奪われ回復に必要な体力を失ってしまうとされているので、食欲が落ちているのであれば、無理に食べる必要はなく食べられる範囲がいいでしょう。

4 こまめな水分摂取

少し熱っぽく感じるときは、こまめな水分の摂取を心がけましょう。発熱すると体から急速に水分が奪われていき脱水を引き起こしやすい状態になると言われています。常温くらいの水を少しずつ飲むと体に負担がかからないそう。

5 様子を見て医療機関を受診

しばらくたっても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。なかには「風邪だと思っていた症状が思わぬ感染症だった」というケースも珍しくありません。また風邪をこじらせて肺炎になってしまうこともあるようなので注意したいですね。

(参考)
株式会社明治「からだカイゼン委員会」
東京都病院経営本部「胃腸の調子が悪い時の食事」
長崎県医師会「かぜ対策」
印西市健康子ども部健康増進課「睡眠と免疫力」
サワイ健康推進課「不調改善ヘルスケア」