「当日は元日本代表のストライカー、佐藤寿人がゲストでしたが、話の流れで身長を測ると、公称170cmの佐藤の身長は168cmで、同じく現役時代170cmだったMCの前園真聖も、やはり身長は168cm。2人とも懸命に言い訳していましたが、要するにサバを読んでいたようです。プロといえども、身長が低ければ相手にナメられる部分はありますし、実績がない選手の場合、背が低いだけで使われない場合もある。小柄な選手が2~3cm高めに申告する例は少なくありません。長友佑都は公式では170cmですが、本人が『170はない』と話していますし、香川真司、中島翔哉、南野拓実あたりも公式の数字よりは1~2cm低いと言われています。海外では“日本人=フィジカルが劣る”というイメージがあるので、海外でプレーする選手にとっては一種の対抗策でしょう」(フリーのスポーツ記者)

 サッカーと並ぶ人気スポーツのプロ野球でもサバ読みはある。週刊誌の野球担当記者は言う。

「とりあえず170cmとか180cmの選手がやたら多い印象があります。ピッタリの数字の選手は、サバ読みを疑った方がいいかもしれません。それからプロ野球選手の場合、数字がまったく変わらないパターンが多いですね。明らかに太っているのに、体重が前年と変わらないのは“プロ野球選手名鑑あるある”。中には入団から引退まで体重が1度も変わらない猛者もいます。身長を大きめに言うことで体力やパンチ力があると期待されることはありますし、逆に細めに申告することでスピード感をアピールする例もある。数字を盛るのにもいろいろなパターンが考えられます。ヤクルトの石川雅規は以前、公称169cmでしたが、今は167cm。彼ほどの実績があれば、今さら身長をサバ読みする必要はなく、逆に“小柄なのにスゴい”とアピールポイントになるので、年を経て修正するパターンもあります」

 一方、ハッタリも1つの武器となるのが格闘技。プロレス界では、ある1つのウソが永遠にウソの連鎖を招いているというから興味深い。スポーツ紙のベテラン編集者はいう。