さて、1月18日夜、NHKの『ニュースウオッチ9』から、青井実(40)アナが突然消えた。
『ニュースウオッチ9』の顔とはいわないが、ベラベラしゃべる青井は、他の2人とは好対照で、一人で取り仕切っている感はあった。
その青井が突然、何の発表もなくテレビから消えたのである。
文春によれば、前日にフジテレビへの電撃移籍がすっぱ抜かれたばかりだったという。
だが、NHKを辞めてフリーになるアナはいくらでもいる。なぜ、視聴者への挨拶もなく外されたのだろうか。
NHK関係者がこう話している。
「一月十七日、NHKを退局し、フリーに転身することを日刊スポーツがスクープ。四月からフジテレビの報道番組『Live News イット!』MCに就任すると報じた。翌日に自ら降板を申し出たのです」
2003年に入局した青井は、甘いマスクを武器に『英語でしゃべらナイト』などの番組で活躍して2022年4月に『ニュースウオッチ9』のMCに抜擢された。
やや鼻持ちならないエリート臭がプンプンして好きになれなかったが、実は、問題になったのはフジ移籍だけではなかったようだ。
別のNHK関係者が真相をこう明かしている。
「実は、青井アナは昨年十一月、局から厳重注意処分を受けているのです。というのも、局に届けることなく、兄や姉が代表を務める会社で役員を務めていたからです。そのうちの一社で青井アナは昨年一月から代表取締役を務め、役員報酬を得ていた」
青井の祖父は、商業施設「マルイ」を運営する丸井グループの創業者で、父や兄姉も実業家として複数の会社を経営している。
文春が登記簿を確認すると、確かに親族会社の代表取締役欄に青井アナの氏名が記されていたという。
サラリーマンとしてはまずい。そうしたことがあったため、出世の見込みなしと諦め、フジの話に乗ったのだろう。
丸井の本店は私が住んでいる中野である。「月賦販売」でグループを伸ばしたが、昨今は伸び悩み、中野本店は駅前なのに三流デパートの趣である。
青井アナは円満退社ではないから、民放では視聴者獲得に苦労するのではないか。