冬ドラマ、フジテレビ4作品が「全滅状態」?

 そんな中、視聴率面では早くも「全滅状態」と心配されているのが、プライム帯で連ドラを4作放送するフジテレビだ。

 8日にスタートした永野芽郁主演の月9『君が心をくれたから』は、初回7.2%で発進したが、第2話以降は5%台にダウン。15日には、奈緒ととんねるず・木梨憲武が親子役を演じるハートフル・ホームドラマ『春になったら』がスタートしたが、初回7.2%から、やはり第2話で5%台に落ち込んでしまった。

 さらに、18日にスタートした小芝風花主演『大奥』も、初回の6.7%から、25日放送の第2話で4.7%まで下落。17日にスタートした3時のヒロイン・福田麻貴主演『婚活1000本ノック』に至っては、第1話3.6%、第2話2.8%と爆死状態だ。

「初回視聴率は高値という傾向はどの局も同じですが、フジは今期に限らず、第2話でガクンと数字を落とす作品が目立ちます。中でも月9は『ひとまず初回だけ見てみよう』という視聴者が多いのか、第1話と第2話の落差が激しい作品が多い。前期の月9『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』は明らかに後半にいくにつれストーリーが盛り上がっていましたが、商業作品としては序盤でいかに視聴者を取り込むかが課題になりそう」(同)

 昨今は、民放公式動画配信サービス「TVer」などのネット視聴も盛んだが、局の収益としては電波の広告費がまだ大半を占めるテレビ業界。昨年4月期の木村拓哉主演の月9『風間公親-教場0-』の最終回以降、2ケタ視聴率をお目にかかれていないだけに、フジは厳しい状況といえそうだ。