「2023年のナンバーワンヒット曲といえば、YOASOBIの『アイドル』一択です。4月にTVアニメ『推しの子』のオープニング主題歌に起用されるや、あらゆるチャートで異次元の数字を叩き出し、レコード大賞での最優秀作品賞が確実視されていました。しかし、フタを開けてみれば選外となり、『作曲賞』のほうに回されてお茶を濁された格好です」(音楽ライター)

 これにはファンも唖然とさせられたようで、「誰がどう考えてもYOASOBIのアイドル以外ない」「レコード大賞というものがいかに茶番かがわかる」などの声が上がっている。

 その一方で、音業業界ではかねてから「アイドル」が「優秀作品賞」にエントリーされる可能性は低いだろうといった見方も多かったという。スポーツ紙の音楽担当記者は語る。

「レコ大は授賞式の中継番組を放送しているTBSが後援に入っていることもあり、受賞アーティストの生歌披露が暗黙の了解となっています。特に大賞楽曲のパフォーマンスは番組の最大の見せ場ですからね。今年もNHK紅白歌合戦への出場こそ決定しているものの、元々YOASOBIは民放テレビ局の音楽番組でのパフォーマンスに関しては消極的な姿勢を貫いており、その点が『大賞』受賞のネックになるだろうと見られていたんです」