共働きが一般的になりつつある今、「お母さん」を取り巻く環境は激変しました。

一昔前まで母親の仕事といえば「家を守ること」でしたが、現代の母達には仕事と家庭の両方が重くのしかかっているのです。

そこでここでは、【現代の働く母=ワーママ】に大注目!1日のタイムスケジュールや夕飯問題、つらさやしんどさなど、7人のワーママ達の切実な声からひも解きます。

ワーママについて知りたい人はもちろん、「ちょっと疲れたな・・。」と感じる時に読むと勇気が湧いてくる情報を、PRIME史上最大のボリュームでお送りします!

1.ワーママとは?

ワーママとは「働きながら子育てをしているお母さん」のことで、「兼業主婦」、や「ワーキングマザー」、「リーマム」など、他にも様々な呼び方が存在しています。

「ワーママは仕事をしていて大変!」というイメージを持つ人が多いですが、具体的にどんなことに苦労しているのでしょうか?次で、ワーママ達のリアルな声を聞いていきましょう。

2.「ワーママ疲れた…。」7人の働く母に聞いたしんどさとは?

ワーママのしんどさはどこにあるのか?働く母親達の切実な声を集めました。

(1)ワンオペ育児がしんどい

夫の残業や出張が多いので、平日はほぼワンオペです。帰宅から寝かしつけまでの数時間は、もう地獄・・・。疲れてフラフラの中、子ども達の夕食、お風呂、勉強をみていると、イライラして怒鳴ってしまいます。時間に余裕がある専業主婦が羨ましいです。

(公務員・34歳・6歳、3歳男の子ママ)

ワーママの中にもワンオペ育児を強いられている人がいます。家事育児は夫婦で分担するのが理想ですが、夫の方が帰りが遅い、言い換えれば「夫だけが自由に働けている」というケースが圧倒的に多いのです。

夫の1週間の平均育児時間はたったの9.3時間!単純に考えると、それ以外の時間は全て母親が育児を担っているのです。これでは、ワンオペに苦しむワーママが減るわけがありませんよね・・・。

しかし、パパばかりを責めるのもお門違い!「父親が家に帰りたくても帰れない。」そんな雰囲気がはびこる会社が、未だに少なくないのです。

つまり、変わらなけばいけないのは社会全体!夫は家庭のことに目を向ける。妻は母親中心で家事育児を行う意識を捨てる。三者が足並みを揃えて変化を遂げる必要がありそうです。

(2)フルタイムとの両立がしんどい

時短勤務からフルタイム勤務になったのですが、辛すぎて仕事を辞めたいです。体力的なしんどさはもちろん、「子どもに何も与えることができない・・・。」という罪悪感から逃れられません。

(出版社勤務・35歳・3歳女の子ママ)

フルタイムワーママも専業主婦も、我が子を思う気持ちは同じです。「本当はもっと子どもと一緒にいたいのに。」そんな想いを抱えながら毎日仕事に出掛ける母親が大勢います。

「子どもに掛けられる時間が圧倒的に少ない。」、「子どもに何も与えられていない・・・。」劣等感や自己嫌悪に苦しむワーママも多いでしょう。

そんな時頭に浮かぶのは、「どうにかして今の状況を改善しよう!」ということですよね。夫婦で家事分担を話し合ったり、眠い目をこすって時間を作ったり・・・。でも本当は、もっと深い部分から根本的に育児を見直す必要があるのではないでしょうか?

まず、子どもに「与える」という考えはやめにしませんか?共働きの家庭では「親がいないのが当たり前」!これを大前提に子育てをしていきましょう。

そのためには自立心を持ち、やるべきことを進んでできる子に育てる必要があります。「何も与えられない」と悩むのではなく、「どうすれば自立した子に育つのか?」を考える。これこそが、共働き夫婦がやるべきことなのではないでしょうか?

もちろん、幼いうちは難しいこともあるでしょう。でも、できることはあるはずです!お箸を並べる、自分のお皿は自分で下げるなど、何でもいいので子どもに任せることから始めましょう。

(3)休日もしんどい

子どもが生後半年の時に職場復帰したのですが、休日もしんどさが取れません。夜間の授乳や乳腺炎、ちょっとした瞬間の尿漏れや頭痛、肩こりなど、満身創痍の状態で仕事をしています。もう少し育休を眺めに取るべきだったかも・・・。と後悔しています。

(IT関係・33歳・生後8か月女の子ママ)

「産後はすぐに復帰する!」と、意欲満々で仕事を再開したものの、物理的な身体の辛さに苦しんでいるワーママも大勢います。体がナイーブな時期に仕事を再開するワーママには、並々ならぬ苦労があるのです。

東京産科婦人科学会は、【産後1年間を通じて「産後うつ」のリスクに注意する必要がある】と発表しています。辛い時には思い切って家事を人にゆだね、自分はゆっくりしてみましょう!「自分の休め方」を知ることも、ワーママとして大切なことかもしれません。

(4)コロナ疲れ

コロナ禍でリモートワークが急激に増加。自宅にいると「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」という気持ちになって、全然集中できません。夫から見ると、在宅勤務の私は「仕事が休み」という風に見えるようで・・・普段の家事育児分担のバランスが崩れ、私に重くのしかかっている状態です。

(広告代理店・36歳・小学校1年生男の子、4歳女の子ママ)

コロナという未曾有の脅威に全ての人が疲れを感じていますが、ワーママのストレスも相当なものです。コロナによる急な学級閉鎖、リモートワークの実施など、コロナ禍の子育て負担は令和になっても母親ばかりにのしかかっています!

それに追い打ちをかけるのが、昭和の考えを持ち続ける「ジイジ」や「バアバ」の存在・・・。「私ももう歳だし、コロナが怖いからもう孫の送り迎えはしたくない・・・。こんな状況なのに無理して働く必要あるの?」義理母にこんな言葉を投げかけられたワーママもいるようです。

(5)夫とのコミュニケーション

スムーズな職場復帰のために、私は子どもと一緒に寝て早朝起きる生活を送っています。おかげで仕事と家事育児は順調ですが、夫と会話する時間が無くなってしまいました。子どもの相談事もほぼLINE任せ・・・。今の状態だと、夫が不倫していても気付く自信がありません(笑)

(金融関係・32歳・1歳男の子ママ)

夫婦の時間がすれ違い、夫とのコミュニケーションに悩むワーママは多いです。「子育て期」は人生で最も慌ただしいステージ!「余裕のなさ」から夫婦喧嘩が絶えない方もいるでしょう。

でも、そんな時こそ「夫婦の対話」が大切です。小さな不満が積もって憎悪に変わる前に、腰を据えて話し合う機会を持ちましょう。二人で休みを合わせ、子どもが保育園に行っている間にのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?

(6)休みたくても休めない

子どもが生まれてから、「休み=子どもの用事」ばかりです。「ちょっと疲れたから有給をとってゆっくりしたいなぁ。」と思っても、「でもどうせ休むならアレとコレも終わらせたい!」と、用事が次々に思い浮かびます。幼い子どもが2人いるので、当然、週末もまともに休めません・・・。

(派遣事務・38歳・4歳男の子、2歳女の子ママ)

自分が休む時間を確保せず、走り続けているワーママは多いです。

しかしそれでは、いずれしんどくなり心がパンクしてしまいます。完全に心が壊れてしまってからでは、立ち直るのに時間が掛かります。そうなる前に、自分の体を労わりながら働く方法を模索してみてはいかがでしょうか?

(7)パートママもしんどい

週4回、スーパーのレジ打ちのバイトをしています。10時~15時までの勤務なのですが、その間ほぼ立ちっぱなし。「正社員ではない」という負い目から夫に家事分担を申し出ることもできず、全て一人で抱え込んでいます。

(パート・42歳・7歳女の子ママ)

厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」によると、令和元年の「児童のいる世帯の母親の仕事状況」は、

  • 仕事なし:27.6%
  • 正規の職員・従業員:26.2%
  • 非正規の職員・従業員:37.8%
  • その他:8.5%

となっており、正社員より非正規で働くワーママの方が多いです!

ワーママといえば正社員!というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、「パートワーママもしんどい!」ということを理解する必要がありますね。

いかがでしたか?PRIMには、疲れたワーママを元気づける記事が他にも沢山あります!是非合わせてお読み下さい。