不用品を売って手軽に副収入を得られるメルカリは、ほとんどのケースで確定申告が不要です。ただ、場合によっては確定申告が必要となる可能性もあるので注意しましょう。

■メルカリで税金はかかる？

メルカリには服や靴、食器、雑貨、家具、本などのさまざまな不用品が出品されています。これらの商品は生活に必要な品物（動産）を処分するという考え方に基づき「生活用動産」として扱われるので、商品を売って得た収入は「譲渡所得」に分類されます。

「譲渡所得」は課税対象となりません。つまり税金がかからないので、確定申告は不要です。

■確定申告が必要なケース

「不用品」であっても下記のケースは課税対象となり、確定申告が必要な場合があります。

●ケース1：1点当たりの価格が30万円を超える高額商品

貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1つ30万円を超える高額のものは、「生活用動産」に分類されません。自分にとっては不用品であっても、これら高額商品の売買により得た売上は、所得税の課税対象となります。

例えば、実家の引っ越しや遺品整理などで見つけた品物にプレミアがつくなど、思いがけず30万円以上で売れることもあるので注意が必要です。

●ケース２：自分で製作したハンドメイドの商品

副業として手づくりのアクセサリーや雑貨などを継続的に販売している場合は、それで得た「所得」が年間20万円以上であれば課税対象になります。

長期的・継続的な販売は「営利目的」とみなされ、「譲渡所得」ではなく「雑所得」として分類されます。ただ、年間20万円の所得に届かなければ確定申告は不要です。

●３：仕入れて「転売」する場合

同じ商品を大量販売する「転売」も「営利目的」とみなされ、「雑所得」となります。