老後は体力が衰えたり運動機能が低下したりするので、家の中で事故が起きることも少なくありません。事故防止や老朽化対策のために、マイホームの改築を考える方も多いのではないでしょうか。

では、老後のマイホームの改築ポイントと必要な費用について見てみましょう。

■マイホーム改築ポイント

マイホームの改築で優先すべき改築ポイントは3つあります。老後の生活費も確保しないといけないので、決まった予算内で改築しましょう。

●ポイント1:バリアフリー化

段差は転倒につながりやすくケガの原因になるので、バリアフリー化で段差を解消しましょう。階段など段差をなくせない場所には、手すりを設置するとよいです。

●ポイント2:断熱リフォーム

熱中症やヒートショックの予防のためにも、断熱性能を高めて室温の変化を緩やかにしましょう。床暖房や浴室暖房の設置もおすすめです。

●ポイント3:耐震性の強化

住宅が古い場合、現行の耐震基準を満たしていない場合があります。大地震に耐えらず倒壊するおそれがあるため、安心して暮らすためにも耐震補強をしましょう。

■改築費用の相場

主な改築費用の相場は以下のとおりです。参考にしてみてください。

●バリアフリーリフォーム

・段差解消…5〜28万円 ・手すりの設置…5,000〜5万円 ・すべりにくい床材に変更…4万〜20万円

●断熱リフォーム

・壁に断熱材を施工…1平方メートルあたり4,000~3万円 ・天井や床下の断熱化…1平方メートルあたり4,000~8,000円 ・内窓の追加…1カ所8~30万円

●耐震リフォーム

・筋交い施工…1カ所5~20万円 ・耐震パネル施工…25~65万円 ・屋根の軽量化…80~150万円

■活用できる補助金・減税制度

住宅の改築には、さまざまな助成金や減税制度が活用できるので、改築する場合には申請して活用しましょう。