「ストーブと心が通じる瞬間がある」熱波師はかく語りき

MAO 僕は去年末に、地元の宮城県大崎市で初めて単独アウフグースイベントをやりました。

勝俣 MAOの独り立ちについては、僕もいろいろアドバイスしましたよ。

MAO 勝俣瞬馬の一子相伝でね。地元は温浴施設がいっぱいあって、いいサウナもあるんですけど、いかんせんアウフグースが広まっていなくて。だから「どげんかせんといかん!」と。

勝俣 どげんかせんといかん?

上野 だいぶ遠いよ、宮崎は。

MAO どげんかせんといかん!と、アウフグースを頑張り始めている施設があって。「加護坊温泉さくらの湯」というところなんですけど、僕も小さいときからずっと行ってた施設で縁もあったし、じゃあひとりでやってみようと思って。

ーー熱波で故郷に錦を飾ったわけですね。

MAO 自分の力で、独りで、やってやろうと。なんか、でっがいうちわも置いであっだんだけど……

勝俣 急に方言が強くなってる。

MAO ここは、タオルひとつで勝負させてくださいよと!

上野 おお~!

MAO タオル1本のストロングスタイルでやったんだけど、まあ~楽しくて! すんごい大変だったんだけど、ものすごく楽しくて、お客さんも入れ替わり立ち替わりで3~4回くらいサウナ室を回しました。お客さんの中になんかニヤニヤしてるヤツがいるなと思ったら、地元の友達がこっそり来てくれたりもして。