また、健康上の理由で先々が不安な人は、早くから年金を貰うことで受給期間を長くすることに繋がります。

■年金繰上げ受給のデメリット

デメリットは、年間の年金額が減ってしまうので長生きをしたときに総受給額が少なくなる可能性があるということです。長生きをすればするほど総受給額が少なくなります。

また、遺族厚生年金との併給ができない、寡婦年金の受給権がなくなる、障害年金の請求ができなくなるなど、ほかの公的年金の受給が制限されます。

60歳以降も国民年金に加入できる任意加入制度が利用できなくなったり、保険料の追納もできなくなったりするので、繰上げの請求をする前に保険料納付状況を確認しましょう。

■年金繰上げは慎重に

年金が早く受け取れるに越したことはありませんが、時期を早めれば早めるほど年金額が減ります。

年金の繰上げの請求は取消しや修正ができず、減額された年金を生涯受け取り続けることになるので、繰上げをする場合は慎重に検討しましょう。

阪田順子(ファイナンシャル・プランナー) FP1級、CFP保有。保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。