しかし、たとえば親が悪知恵を働かせて、子どもへの贈与税を減らすために、税金が発生しない「お年玉」の体裁で高額を渡すようなことをすると、それは脱税を疑われてしまう結果を招きかねないので要注意です。

5,000円や1万円、3万円、10万円程度では、国税庁や税務署に疑われることはまずありませんが、100万円、300万円、さらには1,000万円などという高額をお年玉として渡すと、それはイエローカード、もしくはレッドカードが出される可能性が出てきます。

ちなみに、たくさんの人からお年玉をもらって結果的にお年玉の合計額が高額になった場合はどうでしょう。この場合は課税対象となりませんので、ご安心を。

■豆知識として伝えてみては

もちろん、こんな高額のお年玉を受け取ったことがある人も、渡したことがある人も、ほとんど存在しないことでしょう。そういう意味では、実生活ではあまり役に立たない知識と言えるかもしれません。

しかし、新年のタイミングで集まった親族の子どもたちにちょっぴりためになるお金の話をしたいなら、いい豆知識になるかもしれませんね。

岡本一道
日本の国内メディアと海外メディアの両方でのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会・文化など幅広いジャンルにおけるトピックスで多数の解説記事やコラムを執筆。ニュースメディアのコンサルティングなども手掛ける。
日本の国内メディアと海外メディアの両方でのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会・文化など幅広いジャンルにおけるトピックスで多数の解説記事やコラムを執筆。ニュースメディアのコンサルティングなども手掛ける。