20代前半のうちは、まだまだ目の前の仕事で気持ちもいっぱいになりがち。日々の業務をこなすことに夢中で、自分の将来を具体的に思い描くのは難しいかもしれません。しかし、早い段階から将来的なビジョンを持つことも重要です。そこで今回は、仕事上の目標実現に向けて作成すべき「キャリアプラン」について解説します。
キャリアプランってなに?
キャリアプランとは、仕事において自分が立てた目標を達成するための行動計画のことです。「将来どんな立場で、どのような仕事に携わっていたいのか」を考え、理想を現実のものとするために取るべき行動の道筋を明確化することを指します。
理想像をはっきりとさせることで仕事にも前向きに取り組めるようになりますし、自ら考え行動する力も身につくでしょう。自発的な行動が自分自身の成長につながり、スキルアップも見込めます。
終身雇用制度が当たり前だった時代から転職が当たり前の時代へと移り変わりつつある今だからこそ、計画的に自分を高められるキャリアプランの作成が重視されているのです。
就活の面接で、将来の夢や10年後のキャリアプランについて聞かれたことがある人も多いのではないでしょうか。面接でこうした質問が出るのは、企業が欲しい人材と新入社員の理想とのミスマッチを防ぐためであり、「この会社でキャリアを積み、能力向上につなげたい」と考えている人物を判別する手段の一つとも言えます。
10年後のキャリアプランの立て方
キャリアプランの作成は、短いスパンで区切る方法が効果的と言われています。例えば10年後のキャリアプランを考える場合は、その間にある5年後のプランと3年後のプランも併せて考えておくと、現実的なプランが立てやすくなるでしょう。
キャリアプランを立てる場合は、まず自己分析からはじめます。過去の業務実績や習得スキル、得意な業務内容や好きな仕事を振り返ると、自分自身を深く見つめ直すきっかけになるでしょう。「自分は将来どうありたいか?」との問いに対する答えが見つかりやすくなります。
自己分析の後は将来の働き方を考えてみましょう。なりたい自分や身に付けたい資格・スキルなどを思い浮かべる中で理想の働き方が明確化したら、いよいよ具体的にキャリアプランの計画に移ります。
10年後のキャリアプランを立てるときは、おおよその目標で構いません。希望の勤務先や立場、働き方などを考えてみましょう。10年後の姿がある程度思い浮かんだら、次は5年後のキャリアプランです。
ここでは「10年後の理想を達成するために必要な手段とは?」を念頭に置いて、取得すべきスキル・資格、実務経験など少し具体的な内容を検討してみます。3年後のキャリアプランも同様に明確な目標を立て、取り組むべき内容をまとめれば完成です。
プランが完成したら、3年後の目標達成に向けて行動を開始しましょう。たとえば国家資格取得の勉強や語学学習、セミナーへの参加などです。