なぜ、バカリズムはフリップ大喜利が強いのか。その秘密をバカリズム本人が紐解いている動画がある。

 22年4月にYouTubeチャンネル「ナイツ塙会長の自由時間」に出演したバカリズムは、『こうすればZAZYは優勝だった…「フリップ」芸の極意【笑辞苑】』の中で、お見送り芸人しんいちとZAZYの一騎打ちとなったその年の『R-1グランプリ』(フジテレビ系)の審査について解説。特にZAZYのネタについての分析にはバカリズム独自の理論が盛り込まれており、極めて刺激的な内容だった。

 その動画の後半で、『IPPON』に2度の出場経験がある塙宣之の「フリップの1番ウケるタイミングがいまだにわからない」という問いに対し、「俺もね、長い歴史の中でね、試してるの」と語り、長い文面のときは最後に出すのか、最初に出してから読み上げるのか、など、試行錯誤の経緯を明かしている。

 この塙の動画がバカリズムの「大喜利論」の導入だとすれば、実践編と呼べるのが同年11月に「佐久間宣行のNOBROCK TV」で公開された「【名回答10選】バカリズム&佐久間Pが解説する大喜利名回答10選!『バカリズムの歴代大喜利をもう一度味わおう!』」という動画だ。