地元の自転車置き場で運命の出会い
実家暮らしだった朱莉さん。駅から家までは自転車かバスで15分ほど。駅前の月極駐輪場はもう空きがないので、毎朝、無料で置くことができる自転車置き場に置いていました。そんなある日……。
「仕事帰りに自転車を出そうと思ったら、ペダルが隣の自転車の車輪に入ってしまい、取り出しにくくなっていたんです」
そんなとき、たまたま自転車置き場にいた男性が見かねて手伝ってくれました。
「見た目はサラリーマンっぽくなくて、アディダスのジャージを着ていました。ラフな格好だったので若く見えたのですが、お互いに自転車を押しながら少し話していると、自分よりも4歳年上で、地元でバスの運転手をしていることがわかりました」
彼氏とはまったく違うタイプで、気になってしまったという。
「実は、彼の自転車に私が好きなバンドのステッカーが貼ってあったんです。思わず『これって、〇〇のステッカーですよね』って話しかけたら、『えっ!知ってるの?』と会話が弾んで、一杯だけと言われて、駅前の飲み屋で飲むことになったんです」
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