「お声がけ」の使い方

「お声掛け」の意味と敬語としての正しい使い方!【例文あり】
(画像=『Lovely』より引用)

お声がけの敬語表現などを見ていると、考えるほどに使い方が分からなくなったりもしますよね。どんな使い方をしたらいいのかについて紹介しますね!

相手と関係を続けたいときに便利

お声がけは、相手がどう思っているのか分からないけど、自分は関係を続けたいと思っているときに便利な表現です。

例えば、お店でお客さんが洋服を見ているとき、しつこく話しかけると嫌がられます。でも、お店側としては、洋服を買ってもらう流れにしたいわけです。そこで、このように言います。

「試着したいときは、お声がけください。」

このように言えば、試着することを強いることなく、洋服を買う流れを作ることができます。声をかけるのか、かけないのかはお客さんの自由であることがポイントなんですね。

仕事で営業している人の場合、取引のきっかけとして相談されたいもの。そのときはこう言うのがいいでしょう。

「何かございましたら、遠慮なくお声がけください。」

こう伝えることでしつこく勧誘することなく、相手に自分の存在を念頭に置いてもらい、ゆるやかに関係を続けることができます。

さらには、「なにかありましたらご質問ください。」という用命や質問系のお声がけもありますね。

手伝う気持ちを込める際にも

仕事が忙しそうな人を見たとき、できることなら手伝ってあげたいと思うことがあります。とはいえ、すぐに「手伝います」と言うと、相手も遠慮することが少なくありません。

そこで使うといいのが、これ。

「お声がけくだされば、いつでも行きますよ。」

自分から「手伝います」と言うと、遠慮しがちな人なら「いえいえ、大丈夫です」となるはず。なので、手伝う気持ちがあるので声をかけてくださいね、そんな意味を込めるんです。

また、自分の部署へ仕事に慣れていない人が来たとき、助ける気持ちをお声がけに込めることも。質問があるならいつでも聞いていいですよ、そんな自分の立場を伝えることができます。

「問題が出たときは、お声がけくださいね。」

こういう使い方をすることで、「質問することに遠慮しないでいいよ」ということが伝わります。

相手が遠慮するのではないかというときに、お声がけの表現はとても便利な言い方なんですね。

対応に時間がかかるとき

また、対応に時間がかかるとき、申し訳ない!そんな気持ちを込めて使うのが、お声がけしますという表現。

例えば、受付にたくさん人が並んでおり、すぐに対応できないとき。このように使うと、相手も心が和らぎます。

「順番が来たらお声がけしますので、そちらでお待ちください。」

ただ待っているように言われるよりも、声をかけると言ってもらった方が、自分を気にかけてもらっている感じがして、イライラも収まりませんか?

さらに「お」が付くことで、いろいろな立場にある相手を高くする意味が込められるので、使う方も安心です。

そのため、とくに不特定多数の人を相手に接客の仕事をしている人は、お声がけしますという表現を使うことが多くなるのでしょうね。

誘いに対する感謝をあらわす

お声がけという表現は、誘ってくれたけれども自分の都合で行けないときに、誘ってくれてありがとうという気持ちを込めるのにもいい使い方です。

例えば、交流がある他の会社から、一緒にプロジェクトを担当しようと誘ってくれたものの、いろいろな都合で関わることができない・・・そんなときこう言います。

「せっかくのお誘いですが、今回は見送らせていただきます。お声がけいただき、ありがとうございます。」

誘ってくれてありがとう、そんな感謝の気持ちを意味することができます。また、今回は参加できないというよりも、声をかけてくれたことに感謝する方が次のチャンスが回ってくる可能性も高まります。

大切なのは声をかけてくれた相手と引き続きつながることですよね。お声がけくださいという表現を上手に使うことで、仕事のチャンスが広がるというわけです。

営業メールでも使える

仕事をするなかで、知らない相手に営業メールを入れるのは、なかなか緊張するものですよね。ずうずうしいと思われたらどうしようと、相手の気持ちに敏感になってしまいます。

押しつけがましくなく、自分との取引に興味を持ってくださいね、というような意味をさりげなく伝える使い方がこれ。

「弊社の商品にご興味がありましたら、お気軽にお声がけください。」

これは、問い合わせの意味を持つお声掛けの使い方になります。

相手は多くの場合、同じようなメールをたくさん受け取っています。そのため、あまり強く主張すると、「めんどくさい相手」と思われ、敬遠される可能性も。ちょっと一歩引いた感じで自分のことを印象付けるのに便利な使い方です。

相手に考える時間を持ってもらえるという意味でも有効です。仕事の成功の一歩に、上手に使えるといいですね。