タメ語・タメ口を使う人の心理は?
タメ語・タメ口については、ほぼ皆さんあった意味で使っている人が多いと思いますが、ここで一つ疑問が出てきます。
職場の後輩や部下は、どう考えても自分とは対等な立場ではないのに、どうしてタメ口で話をしてくるのでしょうか?職場の後輩のタメ口に頭を悩ませる人は、ここから紹介するタメ口を使う人の心理について参考にして下さい。
タメ語・タメ口を使う人の心理①仲良くなろうと思っている
タメ語・タメ口を使う人の心理や特徴として、まずは「相手と仲良くなろうと思っている」ということが挙げられます。
若者の中には、タメ口で話をすることが二人の距離感を現し、タメ口=仲良しだと勘違いしている人も多くいます。ペアで仕事をするような後輩が急にタメ口を話し出してくるようになったら、このパターンの可能性が非常に高いです。
「俺たち、いつも一緒にいて、いいコンビの先輩後輩!」と思ったら急にタメ口になり、そこで自分たちがいかに仲がいいのかということを実感しているのです。
また、先輩相手にあえてタメ口を使うことで、周りに「自分たちは仲がいいんだぞ」アピールをするという意味も含まれている場合があります。同僚たちの中で「自分は先輩にタメ口を許されている」「自分は先輩とここまで仲良くなっている」なんてことをアピールしたいという願望の表れです。
タメ語・タメ口を使う人の心理②相手と自分が同等だと思ってる
普通の人では考えられないかもしれませんが、タメ口を使う人の心理や特徴として、「相手と自分が同等だと思っている」ということも挙げられます。転職が多い会社の人や、仕事ができて昇格が早い人によくあるパターンなのが、「年上の後輩が初日からタメ口」という悩みです。
年齢は相手のほうが上でも、職場の立場上ではこっちが上…。それなのに、「年齢はこっちのほうが上だし、プラマイ0じゃない?」なんて持論を持ち出し、相手と自分が同等だと思い込んでいるという特徴の人も中にはいるのです。
普通の人の感覚では、いくら上司の年齢が若くても、仕事を教えてくれたり何かあった時に自分のミスの責任を負ってくれるような立場の人間に対してタメ口は使えません。
でも、職場において先輩や上司が自分にとってどういう立場の人なのか、責任者とはどういう役割を担っている人なのかを全く意識していない人は、先輩や上司を「ただ先に会社に入った人」とか「上司の立場を与えられた人」というだけに思っていて、だからこそ敬意を表すこともなくいきなりタメ口で話をしてくるという特徴があるのです。
タメ語・タメ口を使う人の心理③人との距離感がわからない
タメ語・タメ口を使う人の心理や特徴として、人との距離感がわからないというものも挙げられます。初日から「なんて呼べばいい?!私のことは呼び捨てでいいよ!」なんて距離感が近い人っていませんか?
同僚同士でも、こういった距離感がわかっていない、近すぎるタイプの人種は距離を置かれてしまいがちですが、こういった人は同僚同士だけでなく、先輩や上司相手でもやらかしてしまいます。それが、「急に先輩や上司に対してタメ口を話すこと」なのです。
どんなに仲良くなっても、先輩後輩の域を超えてプライベートでも飲みに行くような立場になっても、先輩側から「もうタメ口でいいよ!」などといわれない限り、後輩からタメ口を使いだすことなんて、普通の感覚ではありえないことです。
でも、人との距離感がイマイチわからない人は、自分の中での感覚で急にタメ口を使いだし相手を驚かせてしまうのです。こういったタイプの人は、仲良くなったとたん、勝手に相手の許可をとるそぶりもなくタメ口を使いだすという特徴があります。
タメ語・タメ口を使う人の心理④敬語の大切さをわかってない
タメ語・タメ口を使う人の心理や特徴として、「敬語の大切さをわかっていない」ということも挙げられます。
社会で生きていくうえで、敬語を正しく使うことってとっても大切ですよね。日本語は数多くある言語の中でも珍しく、俗にいうタメ語、敬語と種類があり、敬語の中にも丁寧語・尊敬語・謙譲語と種類がたくさんあります。
例えば公用語とまで言われている英語には、「丁寧な表現」はあっても、「尊敬語」や「謙譲語」に当たるような文法はありません。それくらい、歴史的に日本人は相手を尊敬する気持ちを言葉に込めて、発展してきた国だという特徴があるのです。
そんな日本の社会で生きていくには、敬語を使う必要性というのは一目瞭然ですよね。言葉一つで相手をどれだけ敬っているのかということを表すことができるわけです。
逆に言えば、敬語を使うべきところで使えないことで「この後輩は仕事をなめてる」「こいつは上司への接し方を知らない非常識な奴だ」という大きなマイナス要素になるのです。
タメ語・タメ口を使う人の心理⑤そもそも敬語を知らない
タメ語・タメ口を使う人の心理や特徴として、「そもそも敬語を知らない」ということも挙げられます。敬語=「です」をつければいいと思っているようなタイプで、「~っす!」「~すか?」といっていればそれが敬語になると考えている人も中にはいるのです。
例えばですが、「資料を拝見します」というべきところで、「見ておきまっス」などといってしまうパターンの人。こういう人は、実は自分では敬語を使っているつもりになっているのです。
なぜ自分が敬語を使っているつもりになっているのか、それは語尾に「です」が付くからです。本当に敬語をちゃんと知らない人は、語尾に「です」「ます」をつけた、いわゆるですます口調で話をすれば、それで敬語を使っていることなると勘違いしている人もいるのです。
こういう人は、自分が相手にタメ口を使って不愉快な思いをさせているという自覚もないため、遠回しな表現で注意をしても無駄です。「いますよね!タメ口で話して来るやつ!」なんて同調されかねません。