振り袖の伝統をアップデートし、帯ベルトやデニム着物などで注目を集める着物店KAPUKIが、振り袖新作コレクション「nocturne(ノクターン)」を発表。また、1月27日(土)~2月27日(火)の期間、東京・中目黒にて、4月上旬からは大阪にて、「nocturne」を中心とした新作振り袖の発表展示会を開催する。

新作コレクション「nocturne」


今回新たに発表するのは黒をテーマにした10コーディネートの振り袖。無地や手染め・友禅からドットやストライプ、デニムまで様々なタイプの黒の振り袖を用意。ドットは大きさや間隔をデザイナーと何度も調整して完成するなど、全てのデザインがこだわり抜いたオリジナル。ファッション感度の高い令和の若い女性たちにファッション感覚で選んでほしいと考えているという。


「振袖KAPUKI」の代名詞ともいえるデニム振り袖も、新コレクションの「nocturne」ではブラックデニムを使用した。デニムの持つカジュアルさや合わせやすさはそのままに、モード感やクール度が増している。

また、裏地や帯揚げにピンクやレッドというビビッドなカラーを組み合わせたコーディネートや、ハイエンドなファッション誌でも活躍するチームと作り上げた、ランウェイをほうふつとさせるビジュアルなどでも、自由で現代的な「nocturne」を感じられる趣向だ。

日本の職人の技術が詰まった唯一無二の振り袖


「振袖KAPUKI」の振り袖は正絹や国内生産のデニムなど非常に品質の高い素材を使用し、一流の職人やブランドの技術を駆使して作られている。「振袖KAPUKI」に携わるのは、京都で創業285年を迎える帯匠​「誉田屋源兵衛」、京友禅の伝統を感じさせる「成謙」、岡山生産のデニムを中心としたデニムブランド「FDMTL」​​、日本の伝統的な意匠と現代感覚を融合させ​​た家紋デザイン「京源」、江戸小紋を今に伝える染工「石塚染工」等だ。


新作コレクション「nocturne」においても、「誉田屋源兵衛謹製」の唐織りの帯、「成謙」の光琳蝶の振り袖、「京源」の菊宵蝶の家紋を使用した振り袖、​​「FDMTL」コラボのデニム振り袖、さらにリアルな花の写真を高度なデジタルプリント技術でデザインとして落とし込んだ花柄の振り袖​​など日本の高い技術が詰まっている。

成人式の振り袖から大人の着物へ



これまでの振り袖は色柄が派手で、成人式以外のシーンでは着用の機会がほとんどなく、年齢が上がると着られないものが多くあった。高品質で固定概念にとらわれないデザインの「振袖KAPUKI」の振り袖は成人式をスタートに、その後も大人の着物として袖を短く仕立て変え、組み合わせる小物のコーディネートを変え、様々なシーンで長く着続けることが可能だ。