3.育休明けにどうしても復帰したくない場合の3つの選択肢

「どうしても育休から復帰したくない・・・。」そんな人は、以下3つの方法を検討してみましょう。

(1)育児休業を延長する

育児休業制度は延期することが可能です。育児休業は、原則「子どもが1歳になる誕生日の前日」までですが、以下①、②の条件の両方が当てはまる場合には、1歳6か月まで延長することができるのです。

『PRIME』より引用
(画像=厚生労働省|育児休業制度,『PRIME』より引用)

しかも、平成29年度の育児・介護休業法の改正により、子どもが1歳6か月の時点で育休のさらなる延長が必要と認められる場合には、子どもが2歳になるまで育児休業の延長ができるようになりました。(※ただし条件あり)

つまり、

  • 保育園に入れない
  • 離婚や病気、怪我などで子どもの養育が難しくなった

など、仕方ない事情がある場合は、最大で子どもが2歳になるまで育休延長が可能なのです。

(2)一度復帰してみて考える

「育休から復帰したくない。」という気持ちが消えないと、「このまま仕事が始まっても大丈夫かな・・・。」と不安に押しつぶされそうになりますよね。

そんな時は、アレコレ考えず一旦復職してみるのも一つの方法です。まさに、案ずるより産むがやすし!環境があなたを強くすることもあるので、まずは思い切って復帰してみてはいかがでしょうか?

仕事を続けるか退職するか、その後のワーママ生活を経験してから判断しても遅くはありません。

(3)職場復帰せずに退職する

育児休業制度は、みなさんご存じのように「職場復帰前提の制度」です。そのため、会社から給与が支払われたり、育児休業給付金や社会保険料の免除など手厚く保護されていますよね。

しかし、育児休業中に生活環境や考え方が変わり「復帰せずに退職する」という選択をする人も、実は一定数いるのです。

「それって、法律上大丈夫なの?」と思う人もいるかもしれませんが、育児休業取得後、一度も会社に復帰せず退職しても法律上なんら問題ありません。

『PRIME』より引用
(画像=公益財団法人生命保険文化センター|円グラフは左記調査をもとに独自作成,『PRIME』より引用)

公益財団法人「生命保険文化センター」の調査によると、育児休業が終了し実際に復職した女性の割合は89.5%(2018年)。10%程度の女性が、育児休業を取得したものの復職することなく退職しているのです。

もちろん、育休を取得すれば復職するのが基本的なマナーです。しかし、子どもが生まれる前と後では、環境はもちろん考え方が変わるのも当然のこと。

「どうしても復職が難しい」と思う時には、育休後に復帰せず退職する選択があることを知っておきましょう。

4.「育休から復帰したくない・・・。」その“原因”を突き詰めて考えてみよう

さて、【仕事復帰はするけど気持ちが追いつかない】というワーママには、モチベーションを上げる方法をご紹介しました。【どうしても育休から復帰したくない(できない)】というワーママには、育休から復帰することなく退職できることや、育休の延長をご提案しました。

しかし、実はこれらの対処法を講じる前に必ずすべき大切なことがあります。それは、育休から復帰したくない「原因」を突き詰めて考えてみることです。

「子どもともっと一緒に過ごしたい」、「1歳児を抱え、本当に育児・仕事・家事を両立できるのか不安」など、育休から仕事復帰したくない理由は皆それぞれでしょう。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

でも、もしかすると【育休明け】という状況がきっかけになったに過ぎず、そもそも「仕事そのもの」や「職場環境」、「職場の人間関係」に対する不満が溜まっていたということはありませんか?

このような場合は、「仕事復帰したくない。」という気持ちを一人で抱え込むのではなく、あなたを苦しめる原因を改善することが重要です。

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