対戦を発表した会見で安保が「(ドーピングが)抜けてきた感じある?」とイジると、木村は「もっかい大きくしようか」と挑発的に返し、「ドーピングがなくても不安は無い、安保だからイージー」と不敵な笑みを浮かべていた。

 24日の会見冒頭、榊原信行CEOは「検査の結果が出ました。なんと陽性。また陽性かよっていう……。お粗末な結果になりまして……。木村ミノルと安保瑠輝也の試合は実現しません」と苦笑。前回の検査に比べて「引っかかっている項目数が減っているのは事実だけども、引っかかっているのも事実で。まだ完全ではないということで」とし、「2024年に帰ってこれたらいい」と復帰させる意向を表明した。

 これについて会見に出席しなかった木村は、コメントを発表。安保とファンに謝罪しつつ、「必ず戻ってくるので来年このカードが実現できるように頑張ります」と復帰に意欲を見せたのだが……。

「古巣のK-1時代からドーピング使用疑惑をささやかれていた木村だが、まさかRIZIN側が検査を実施するとは夢にも思わなかったのでは。RIZINは業界ではドーピング検査はしないことで知られていますが、2回も引っかかったら永久追放のレベル。米の世界最大の格闘技団体・UFCは厳格な薬物検査を実施し、違反した場合、かなり厳しいペナルティーを課せられるので選手たちも細心の注意を払っている。それに比べ、RIZINは木村には検査を実施したが、特に強豪外国人たちには相変わらず“グレーゾーン”のまま。世界的団体を目指すならもっと検査を厳格に行うべきだが、そもそも、業務提携している米の格闘団体・ベラトールも検査がないので、同団体と交流している限り、厳格な検査は行わないままだと見られている」(格闘技ライター)