キャリアコンサルとという職業をしていると、たくさんの方の履歴書を見る機会があります。そこで気づいたのが、「2社目の経歴が短い人が多い」ということ。実際に人材紹介業では2社目の経歴は短くなるというジンクスがあるのです。それは一体なぜなのでしょうか? また短期転職を繰り返さないようにしておきたいことについても紹介します。
Cinq読者の皆さま、おはようございます!
今すぐに転職活動をしたいと思っている方、転職は全く考えていないけれど、将来転職しなくてはいけない事態に遭遇した時に慌てなくて良いようにしておきたい。とお考えの皆様に向けて、人材紹介業界のウラ情報も交えてお伝えしているこのコラムですが、ブルーマンデーともいわれる「月曜日」に配信されている意味について、少し考えていました。
月曜日が憂鬱に……。そんな時こそ転職活動と向き合うタイミング
土日のお休みを満喫して、月曜日。
「ああ、また仕事か…」という何となくブルーな気持ちで一週間をスタートする方は多いと思いますが、大方の皆さまは、社会人になってすぐにこういう気分になったわけではないと思うのです。ある程度、企業研究や自己分析をして今の会社にご縁を得ている方がほとんどなはず。
それが、時間を重ねる毎に何か小さな綻び(同じことの繰り返しでやりがいがない、とか小さいことで上司に怒られる、とかお客様のクレームに疲れる、とか…)がきっかけで、「自分はこのままで良いのかな?」と思い、月曜日が憂鬱になるのだと思いますが、そんな時こそ転職活動と向き合うタイミング。
皆さまの悩みの解決の糸口になるような情報提供を、このコラムでは継続していきたいと思っています。
さて、今回のテーマは「2社目の職歴は短くなる」というジンクスについて考えます。
「2社目の職歴は短くなる」のジンクスについて
キャリアコンサルタントという仕事柄、履歴書を拝見する機会が多いですが、新卒1社目は比較的長期間に亘って就業していたものの、2社目(初めての転職)の職歴は短期に終わっている方が多いように思います。
私自身も、新卒で在籍した会社は10年。2社目は1年半でした(まあ、私の場合は派遣切りに遭って転職せざるを得なかったのですけれど…)。
転職経験がある友人から話をきいても、こういった傾向はあるようです。何故でしょうか?
2社目からの早期転職を希望している転職者に、その理由を聞いてみました。
「初めての転職活動だったので事前のリサーチが甘く、よく考えたら希望とあまり合っていなかったのに、エージェントの勧めのまま決めてしまった」
「上場フェーズを経験したくて転職したはずなのに、転職先企業が上場そのものを諦めてやめてしまった」
「転職さえすれば、全ての状況が好転すると過度に期待してしまった」
「良くも悪くも1社目が長かったので、その会社の社風が染み付いてしまっていて、2社目の社風に全然なじめなかった」
「1社目の待遇に不満を感じて退職したものの、2社目は更に待遇が下がってしまった。会社の雰囲気も悪くて、退職して初めて1社目の良さがわかった」
「1社目の上司が役員として立ち上げたベンチャー企業に誘われて転職したものの、入社後すぐにパワーバランスが激変し、なんとその上司が退職。居場所がなくなってしまった…」
「ワークライフバランスを取ろうと思って夜勤のない美容クリニックに転職。だけど、やることは『美容液の販売』がメインになってしまった。営業職じゃなく、看護師として働きたかったのに…」