エルメスの中でも圧倒的な人気を誇るシェーヌダンクルシリーズは、芸能人にも愛用する方が多く、品薄と言われるほど人気アイテムとなっています。斬新なデザインで他にはない存在感を放つため、憧れる方も多いでしょう。そこで今回は、このシェーヌダンクルについて歴史やその魅力、おすすめアイテムをたっぷりご紹介します。
シェーヌダンクルとは？
まずは、エルメスが築いてきたこれまでの歴史や、シェーヌダンクルの登場、込められた意味について詳しくご紹介していきましょう。
エルメスの歴史
1837年のフランス・パリにてティエリ・エルメスが高級馬具のアトリエをオープンしたことがこのブランドの始まりです。
当時は移動手段が馬車だったために馬具の需要もありましたが、次第に自動車が発展して移動手段が馬車から車へ変化すると、売り上げが衰退することを予見し、カバンや財布などの皮革製品の製造を開始したのでした。
結果、この判断が功を奏し現在のようなトップブランドへ成長していったと言っても過言ではないでしょう。1890年代になると馬具製作の技術を活かし、エルメス初のバッグとなる「オータクロア」を発表。
これが話題となり「ボリード」や「ケリー」「コンスタンス」などのヒット商品を次々と生み出していきました。その間に、腕時計や服飾品、香水などの展開も開始し、事業の多角化に成功しました。
今では世界的なラグジュアリーブランドとして誰もが知る存在となりましたが、製品へのこだわりやその基盤となる熟練した職人たちの技術は、昔も現在も変化することなく受け継がれています。
エルメスのシェーヌダンクル
シェーヌダンクルは、1938年に発売されたアクセサリーおよびジュエリーです。メンズラインとして登場したのですが、現在ではユニセックスとなりました。
シェーヌダンクルとはフランス語で「錨の鎖」という意味であり、当時の社長であったロベール・デュマ＝エルメスが港を歩いていた際に見た、船の錨から着想を得てデザインされたものだと言われています。そのため、大きめのチェーン(鎖)とそれを環状に留めるためのバー(錨)が特徴です。
そしてこの斬新な発想や外見が話題となり、大ヒットアイテムとなったために、現在ではジュエリー類だけでなく小物類やバッグなどにもシェーヌダンクルのデザインが使用されています。
