4.『平成くん、さようなら』

『絶望の国の幸福な若者たち』の著者として知られる社会学者の古市憲寿による2018年発表の初小説が『平成くん、さようなら』です。第160回芥川龍之介賞の候補作に挙げられるなどデビュー小説ながら大きな注目を集めました。

物語の舞台はパラレルワールドの現代日本。安楽死が合法化された社会で平凡な生活を送る“平成くん”が平成の世の終わりとともに安楽死を望んでいることを恋人の“愛”に告白します。

生きることと死ぬことの意味を若者の視点から鮮やかに描いた挑戦的な作品です。実在する著名人や事件・事故、ブランド、商品、サービスなど『なんとなく、クリスタル』と同じく時代を象徴する数多くの固有名詞が登場することも本作品の特徴。

あらゆるモノやサービスに満たされた豊かな社会では、自らの“死”さえも消費の対象になってしまうのか……そんな問いかけさえ考えさせられることでしょう。

【商品情報】
書籍名:平成くん、さようなら
著者:古市憲寿
出版:文藝春秋
価格:
[単行本]1,540円(税込)
[電子書籍]1,222円(税込)

将来を見据えたお金の使い方を考えよう!

今回紹介した4つの小説やエッセイでは、消費社会を謳歌することの楽しさが描かれている一方、どの作品でも消費の楽しみにおぼれてしまうことのむなしさもほのめかされていました。欲しいものにお金を投じることは楽しい体験ですが、自分の将来にとって「本当に必要かどうか」を一度考えてみることも重要です。

後悔のないようにお金を使うことができるようになれば、消費そのものもより一層楽しめるようになるかもしれませんね。

提供・UpU

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