「詮議」の読み方、正解は・・・
正解は
「せんぎ」
です!
「詮」は「あきらかにする。しらべる」という意味の漢字で、「議」はここでは「論じ合う、相談する」という意味を持ちます。
「詮議」は「人々が話し合って明らかにすること」という意味になりますが、「罪人を取り調べる、捜索する」という意味も持っています。
「詮」を使う言葉としては「詮索」がよく使われますが「余計な詮索をするな」など、否定的な意味合いで使われることも多くあります。ただ、「詮」という文字に否定的な意味は特にありませんので注意しましょう。
薩摩藩と「詮議」
「詮議」という言葉を調べると、必ずと言っていいほど「薩摩藩」が出てきます。
薩摩藩といえば、西郷隆盛、大久保利通といった幕末・明治維新時代の偉人を多く出していることで有名で、とりわけ交渉事に長けていたことから「薩摩の武士は交渉上手」と言われていたそうです。
薩摩藩独自の「郷中教育(ごうちゅうきょういく)」において「詮議」はいわばディベートのようなもので、簡単に答えが出ないような状況(「殿様の敵と、親をつけ狙う者がいた場合、どっちの敵から切り込むべきか?」など)を議題として各々が対応を即答し、その後議論するというものでした。この「詮議」を重ねることにより、交渉力を磨いていたのです。
「詮議」という言葉には必ずしもディベートの意味はあるわけではありませんが、こういう技術は身に着けたいものですね。そして、「詮議」の読み方も是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「野蒜」!
「野蒜」の読み方をご存じですか?
「野」は「野菜」「野原」などでよく使われる言葉ですが、「蒜」はあまり見かけませんね。草かんむりなので植物関係の言葉のようですが、いったい何と読むのでしょうか?
「野蒜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「の○○」の3文字
- 訓読みです
- 野草の名前です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「野蒜」の読み方、正解は・・・
正解は
「のびる」
です!
「野」は「自然のままの」という意味で、「蒜」は「食用となるユリ科の多年草(の古名)」です。具体的には「ネギ」「ニンニク」「ニラ」など、匂いの強い食用野菜をさしています。
「野蒜」は土手や道端に生える「ノビル」のことをあらわす言葉です。葉と球根が古代から食べられていたと言われています。山菜を採る方には親しまれている「野蒜」ですが、スイセンなどの似ている植物で食中毒になることがあるため、食べる時は注意が必要です。